侍ジャパン・西川史礁(ロッテ)は14日、15日と16日に東京ドームで行われる『ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2025 日本 vs 韓国』に向けた練習で、打撃練習、走塁練習、レフトの打球捕などで汗を流した。
西川はプロ1年目の今季、5月終了時点で打率.145と苦しみ二軍落ちを経験したが、6月の再昇格以降の打率は.311と復調。シーズンでは108試合に出場して、リーグ6位の打率.281、3本塁打、37打点、27二塁打はリーグトップを記録するなど、右肩上がりでシーズンを戦い終えた。
シーズン終了後に行われたZOZOマリンスタジアムでの秋季練習では、打球の角度について口にすることが多かった。10月18日の取材で「最近なかなか弾道が上がらない」と話していたが、10月19日の練習ではレフトラグーン席に飛び込む当たりを放てば、10月21日の練習でもセンターから右に強い打球を飛ばしていた。
10月23日の練習では左中間に力強い打球を飛ばし、左中間のフェンス広告に当たった打球は非常に良かった。西川は10月23日の打撃練習について「今日はバッティングが良かったと思うので、しっかりと継続できるように頑張りたいと思います」と充実の表情を浮かべた。
10月27日に追加招集で侍ジャパンに選出。10月29日からのロッテの都城秋季キャンプに参加した後、11月6日から侍ジャパンの宮崎強化合宿に合流した。ロッテの秋季キャンプではハードな練習を行ってきたが、侍ジャパンでも「こっちでもスイング量を落とさないように練習はしっかりと、宮崎では室内で打ってきたので、そこは変わらずやっていきたいなと思います」としっかりと振り込んでいる。
11月14日の東京ドームでの練習では「今日のバッティング練習もきっちりセンター方向に強い打球を打てましたし、その中でしっかり捉える確率もだんだん上がってきたので、引き続きやっていきたいと思います」と好感触。
この秋、打球の角度を意識してきた中で、ロッテの秋季キャンプで紅白戦、侍ジャパンでは広島との練習試合で打席に立って、投手と対戦した。
「実戦になると、(打球の角度は)全然意識せずにやっているので、練習でしっかり角度を出すためにはどうやるかというのを常にやりながらやっています」。
侍ジャパンには、各球団を代表する選手たちがいる。「特にバッティングのことはいろんな選手から聞いていますし、どれとは言えないですけど、皆さんから聞いたことを普段の考えと当てはめて合うものは合うで吸収してやっています」。
15日と16日の韓国との強化試合に向けては「全力プレーで攻めて、しっかり結果を残せるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。
取材・文=岩下雄太