侍ジャパン・西川史礁(ロッテ)が15日に東京ドームで開催された『ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2025 日本 vs 韓国』で、2安打2打点の活躍で勝利に貢献した。
『7番・レフト』でスタメン出場した西川は、0-0の3回無死走者なしの第1打席、先発・クァク・ビンが投じた初球のインコース高めの152キロストレートを逆らわずにライト前に弾き返し出塁。
続く1-3の4回二死二、三塁の第2打席も、2番手・イ・ロウンの初球137キロスライダーをライト線に破る同点の2点適時二塁打を放った。
「どちらのピッチャーもしっかりとセンターから右方向に強い打球を打とうと思って入りましたし、それが1球で結果に繋がってよかったなと思います」と振り返った。
6-3の5回無死一、二塁の第3打席は、イ・ホソンが投じた2ボール2ストライクから5球目の145キロストレートを左手首付近に死球を受ける。手当てのため、一旦ベンチに戻ると、ライトスタンドの侍ジャパンから「がんばれ、がんばれ、西川」のコール。西川が治療を終えて、一塁ベースに戻ると、スタンドからは大きな拍手がおこった。
走っても、3-9の5回無死満塁で、佐々木泰(広島)のレフト前に落ちる安打で二塁から一気にホームイン。ロッテは、この秋季練習で“1つ先の塁を狙う走塁意識”を徹底している。その中で、国際試合で早速実践した。
9-3の6回一死一、二塁の第4打席、左のキム・ゴンウのカットボールの前に空振り三振も、9-4の8回無死一、二塁、イ・ミンソクが3ボール2ストライクから投じた6球目の151キロストレートを見送り四球と、この日は2安打2四死球2打点とアピールした。
西川は「7番バッターということもあって、前の打者がどういう打ち取られ方してるっていうのをしっかりと見て準備して、真っすぐをしっかりと初球で弾き返せたことはすごく良かったなと思いますし、1打席目にヒット出た後に、松田さんにもう2本、3本打てと言われたので、そこで気が楽になったというか、それが結果に繋がってよかったなと思います」と振り返った。
その一方で、「1、2打席目に関しては自分の中では100点のバッティングかなと思います。その後の打席で三振、1球で仕留められない詰めの甘さっていうのはまた出たので、しっかりと準備してまた明日臨みたいなと思います」と反省も忘れなかった。
井端弘和監督は「アマチュアから見てますんで、持ち味の打てるボールをどんどん打っていく。その姿勢を、この舞台で1打席目から出してくれたっていうところはさすがだなと思いますし、同点のタイムリーもピッチャーが代わって、初対戦であのスイングができるっていうところは素晴らしかった」と褒めていた。
侍ジャパンの舞台でもきっちりと結果を残した西川史礁。16日の強化試合でも、持ち味を発揮して欲しいところだ。
取材・文=岩下雄太