◆ 今季は日本人コンビ活躍で5年ぶりポストシーズン進出
シカゴ・カブスは今オフ、アジア市場からの投手補強を検討しているようだ。現地時間15日、MLB公式のジョーダン・バスティアン記者が報じている。
昨季から今永昇太、鈴木誠也の2選手が所属し、今季開幕戦を東京で戦ったカブス。ジェド・ホイヤー編成本部長はラスベガスで行われたGM会議にて「30球団全てが日本人選手、韓国人選手を狙っているわけではない。多くの球団には必要な体制が整っておらず、だからこそ我々には優位性がある。選手たちは成功を収めるだけでなく、この環境を楽しんでいる」とアジア球界に対する見解を示した。
さらに同氏は「多くの優秀な日本人選手、韓国人選手が(MLBへ)やってくる。復帰を目指すアメリカ人選手もいる。確実にそれらの市場へ関わっていくだろう」と続け、アジア球界からの補強を示唆。同球団のカーター・ホーキンスGMも「沢山の選手が渡米する日本球界は楽しみだ。あそこには素晴らしい才能が豊富にいる」と語ったという。
そんな中、バスティアン氏が今オフ最大の目玉として挙げたのが、ポスティング申請を予定している西武の今井達也。2016年のドラフト1位指名でプロ入りし、2018年にデビューしてから通算58勝をマーク。今季は24先発で10勝5敗、防御率1.92、163回2/3を投げて178奪三振の活躍を収め、3年連続となるシーズン2桁勝利を達成した。
ホイヤー氏が言及した「メジャー復帰を目指すアメリカ人選手」として、日本ハムと楽天でプレーしたコディ・ポンセも候補に挙がっている。今季は韓国プロ野球(KBO)のハンファ・イーグルスで17勝1敗、防御率1.89、WHIP0.94、180回2/3を投げてKBO歴代最多の252奪三振を記録。投手タイトルを総なめにし、韓国球界における投手最高賞「チェ・ドンウォン賞」にも輝いた。
NPBの助っ人選手では巨人の左腕フォスター・グリフィンをリストアップ。来日3年目の今季は14試合の登板に止まるも、6勝1敗、防御率1.62という成績。2022年以来のメジャー復帰を目指すと米複数メディアから報じられている。