レッドソックス移籍が決まったソニー・グレイ(写真=GettyImages)

◆ 2桁勝利7度のベテラン右腕を獲得

 現地時間25日、ボストン・レッドソックスがセントルイス・カージナルスとのトレード成立を発表。ソニー・グレイ投手(36)を獲得した。

 グレイは2011年のドラフトでアスレチックスの球団1巡目指名を受け、2013年にMLBデビュー。2014・15年と2年連続で14勝を挙げるなどブレークすると、2017年途中からはヤンキース、レッズと渡り歩き、3年連続で2桁勝利を達成。ツインズ所属時の2023年にはキャリア3度目のオールスターゲーム選出を果たし、サイ・ヤング賞投票2位にランクインした。

 昨季から3年契約でカージナルスに加入して13勝、今季は32先発で14勝8敗、防御率4.28、180回2/3を投げて201奪三振の好成績をマーク。シーズン2桁勝利、規定投球回到達がそれぞれ7度という安定感を誇り、通算125勝を記録している。

 グレイの契約には来季年俸3100万ドルに加えて2027年シーズンの相互オプションが含まれており、オプションが破棄された場合は1000万ドルがグレイに支払われる。所属元のカージナルスがグレイの年俸のうち2000万ドルを負担。レッドソックスは対価として2年目のリチャード・フィッツ、球団5位有望株のブランドン・クラーク両投手、後日指名選手を放出した。

 今季のレッドソックス投手陣で100イニング以上を消化した4投手のうち、ルーカス・ジオリトはFAとなり、ウォーカー・ビューラーはシーズン途中に他球団へ移籍。今季を全休したカッター・クロフォード、パトリック・サンドバルが来季のローテーション候補に入るなど不確定要素の多い中、ベテラン右腕の獲得に成功した。

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