石川達也は昨年の今頃はDeNAから戦力外通告を受け、巨人に移籍を決めたばかりだったが、この1年でチームに欠かせない存在となった。
石川はオープン戦、MLB・カブスとのプレシーズンゲームで3回無失点に抑え、開幕ローテーション入りを掴む。移籍後初先発となった3月30日のヤクルト戦、5回・89球を投げ、3被安打、無失点で嬉しいプロ初勝利。4月6日の阪神戦から2試合連続黒星も、2試合とも5回を投げ、自責点は1。3・4月は先発で5試合・23回を投げ、防御率1.96だったが、5月に入ってからはリリーフに配置転換。
ロングリリーフを中心に5月は9試合・10回1/3を投げ防御率0.87、7月は9試合・8回1/3を投げ、防御率0.00。巨人には大勢、マルティネスといった強力な勝利の方程式を形成し、さらには中川皓太、田中瑛斗、船迫大雅が控えるブルペン陣の中で、石川は下支えしていた。
夏場以降に失点した登板が目立ったが、移籍1年目は41試合・59回を投げ、5勝4敗3ホールド、防御率2.14とキャリアハイの1年になった。戦力外の悔しさを“結果”という形で応えた。