◆ アメリカン・リーグ東地区がオフにも激戦
西武からポスティングシステムを利用してMLB移籍を目指す今井達也投手(27)にニューヨーク・ヤンキース、ボルティモア・オリオールズが興味を示していると現地時間27日、『ニューヨーク・ポスト』紙のジョン・ヘイマン記者が報じた。
激戦のア・リーグ東地区がオフシーズンにも火花を散らすこととなりそうだ。まずは現地25日、レッドソックスが先発右腕ソニー・グレイをトレード獲得。翌26日には今季の地区王者ブルージェイズが先発右腕ディラン・シースと7年総額2億1000万ドルの大型契約に合意したことが報じられ、ライバルの2球団にも補強の噂が取り沙汰されている。
ゲーム差無しで地区連覇を逃したヤンキースは、予てより関心を寄せていた今井の動向を引き続き注視。また、今季29本塁打を放ったコディ・ベリンジャーとの再契約を今オフの‟最優先事項”としつつ、カイル・タッカーらを代替候補として打線強化を狙っているという。
地区最下位に終わったオリオールズも今井を始め、5年連続2桁勝利のフランバー・バルデスらエース級投手の獲得に積極姿勢を見せている。昨オフに退団したコービン・バーンズの不在に今季通して苦しみ、今オフには今季10勝を挙げた菅野智之、開幕投手を務めたザック・エフリンがFAとなって退団。シース獲得は叶わなかったものの、その争奪戦に本腰を入れていたことも報じられている。
今井は2016年のドラフト1位指名でプロ入りし、2018年にデビューしてから通算58勝をマーク。今季は24先発で10勝5敗、防御率1.92、163回2/3を投げて178奪三振の活躍を収め、3年連続となるシーズン2桁勝利を達成した。日本時間19日にポスティング申請が発表され、2026年1月3日の午前7時が交渉期限となっている。