DeNA・小田康一郎(写真:萩原孝弘)

◆ 戦国東都を代表するドラ1スラッガー

 DeNAから映えあるドラフト1位指名された小田康一郎が30日、長谷川竜也編成部長、八馬幹典アマスカウティンググループリーダー、永池恭男アマスカウト、稲嶺茂夫アマスカウトが同席の中、横浜市内のホテルで仮契約を交わした。

 契約後取材に応じた小田は「(自分の)結果がどうであれ、まずはとにかくチームのリーグ優勝、日本一に貢献できる一年になればいいかなと思います」とフォア・ザ・チームをまず強調。自身については「セールスポイントはバッティング。その中でもバットコントロールは自信があるところなので、そこはプロの世界に入っても誰にも負けたくないつもりで戦っていきたいです。ベイスターズの代表となれるような選手になりたいです」と意気込んだ。

 また球団からは「技術面での評価もそうなのですけれども」としながら「ベイスターズが常勝を目指している中、人間性も評価して頂きました」と青学で培ったキャプテンシーにも着目されたと明かし「まず明るさはやっぱりチームに影響すると思うので、自分の結果に左右されずに、常にこうチームの雰囲気を明るく、勝ちに近づけられるような雰囲気に持っていけるような選手になりたいです」とプロでも献身的にチームを牽引していく覚悟を示した。

 具体的には「試合中、練習中でも常に周りを見て、どんな流れ、選手の特徴だったり、いろんな変化に気づけるように今まで野球がやってきたつもりです。そういうのを見極めながら今後も練習、試合をに取り組んでいけたらいいなと思います」と自慢の野球観を磨き続けるとした。

 即戦力期待のドラフト1位だけあって「3割は目指していきたい」とギラリ。また「大学時代からすごいと思っていた先輩」と憧れる西川史礁(千葉ロッテ)ように「新人王が取れるように勉強していきたい」と高い志も披露する。また守備位置は「今までファーストを守ってきましたけど、大学で守れなかったサードだったり、他のポジションっていうのを守ってみたいって自分の中で思ってるんで。チームの事情だったりもあると思うので、いろんなポジションにこう当てはめられるような、ユーティリティな選手になりたいなと思います」とマルチポジションを守ることで、試合出場を増やすことも視野に入れる。

 野球に対する姿勢は常に真面目そのもの。しかし「大学時代の監督から入学当初にブーって呼ばれるようになったんで、今後もブーって呼んでいただけたら。愛嬌があるニックネームがあると違うので、ブーって読んでいただけたほうが嬉しいです」と茶目っ気たっぷりに話す姿は、ベイスターズのチームカラーにもピッタリハマりそうだ。

 戦国東都でV6の中心選手として鳴らしたスラッガー・小田康一郎。勝利の味を知り尽くす“ハマのBuu”が、横浜悲願を叶えるピースとなる。

取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘

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