阪神・佐藤輝明 (C)Kyodo News

◆ 今季の成長を分析「根気が少し足りないなと感じる選手だったが…」

 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2025 supported by リポビタンD」が11月26日に開催され、セ・リーグMVPに阪神・佐藤輝明が選出された。佐藤は今季は139試合に出場し、打率.277、40本塁打、102打点で打撃2冠を獲得した。

 1日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2025』の解説・大矢明彦氏は、「甲子園を本拠地として左打者というのはなかなか本塁打は厳しいが、40本打った。100打点を超えたというのはチームの勝利に貢献したので、これがもう全てだ」と称賛。今季の佐藤について「僕が見た限りでは、やはりダメな時が少なくなった。今もうダメな時期だなというのは、とんでもないボールに手を出したりとか見たら分かるし、根気が少し足りないなというのを感じる選手だったが、今年はそれが少なくなった」と評価した。

 もう1人の解説・野村弘樹氏は「前回が左打者でいくと掛布雅之氏で、まだラッキーゾーンがあった時代だと思う。浜風の中で左打者は本当に大変だというので、その中で40本というのはすごい。飛ばす力は持っていたが、今年本当に掴んだというシーズンだったのではないか」と分析。さらに「逆方向の打球が増えたように感じる。そこが100打点を超えた要因なのかなとも思う。そういった意味では、投手目線でいうと力の抜き方を覚えられた感じ。だから今まではボール球でも力で振って空振りを取れていたのが、そこを我慢されるようになってきたなという雰囲気。そこも技術だと思うがかなり上がったと思う」と今季の成長に言及した。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2025』

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