このオフ、戦力外通告を受けた馬場皐輔、板東湧梧、宮﨑颯といったリリーバーが他球団への移籍を決め、西武戦力外の田村伊知郎は韓国・斗山に活躍の舞台を移し、柴田大地は一度戦力外通告を受けながらも支配下再契約、トライアウトにも出場した日本ハム戦力外の福田俊は育成再契約を結んだ。
その一方で、移籍先が決まっていないリリーバーたちもいる。DeNAを戦力外となった三嶋一輝がその一人だ。12年ドラフト2位で入団し、18年には60試合、19年には71試合に登板するなどフル回転。20年には18セーブ、21年には23セーブと抑えを任された時期もあり、長年ベイスターズのブルペンを支えた。しかし、今季は6試合に登板して、防御率10.80だった。
西武を戦力外となった平井克典は16年ドラフト5位で西武に入団し、2年目の18年に64登板、19年には81試合に登板して5勝4敗36ホールド、防御率3.50でリーグ連覇に貢献。20年からは先発とリリーフの両方をこなしていたが、23年は55試合全てリリーフで登板し、4勝3敗28ホールド、防御率2.55。昨季は13試合の登板に止まると、今季はファームで42試合に登板したが、1度も一軍で登板がなく、戦力外通告を受けた。
ソフトバンクを戦力外となった又吉克樹は13年ドラフト2位で中日に入団し、1年目の14年から3年連続で60試合に登板。21年には66試合に登板して、3勝2敗33ホールド8セーブ、防御率1.28と抜群の成績を残し、同年オフにFA権を行使してソフトバンクに移籍。ソフトバンク移籍1年目の22年に31試合に登板すると、翌23年は32試合、24年は40試合に登板するも、移籍4年目の今季は初めて一軍登板なしに終わった。ファームでは27試合に登板して、4勝5敗、防御率3.58。
ロッテを戦力外となった国吉佑樹は09年育成ドラフト1位で横浜に入団し、2年目の11年に支配下登録されると、19年に53試合に登板、20年も42試合に登板したが、21年途中にトレードでロッテに移籍。東京五輪明け、勝ち試合の8回・佐々木千隼(現DeNA)に繋ぐ7回の男としてCS進出に大きく貢献。24年には球団新記録となる24試合連続無失点を記録するなど、シーズン通して一軍でプレーし、41試合に登板して防御率1.51の成績を残したが、今季は一軍登板がなかった。
実力のあるリリーバーたちは移籍先を決めることができるだろうか。