「本当にやってやるぞという気持ちなので、このオフしっかり練習に取り組んで、2月のキャンプから良いスタートが切れるように頑張りたいと思います」
現役ドラフトで阪神からロッテに移籍した井上広大が17日、ZOZOマリンスタジアムで入団会見を行った。
井上は「本当に打つ方を評価してもらっているので、しっかりと結果を残せるようにやりたいなと思います」と意気込み、セ・リーグからパ・リーグの球団に移籍することについては「プラスに捉えるしかないので、やったことがない投手が多いと思いますけど、積極的にいけたらなと思っています」と前を向いた。
◆ 外野のレギュラー候補は熾烈
外野のレギュラーを狙う井上だが、プロ7年目の今季規定打席に到達した藤原恭大、新人王に輝いた西川史礁、今季3年ぶりに100試合以上に出場し打率.286をマークした髙部瑛斗、日本人最多の11本塁打を放った山本大斗、今季は故障の影響で出場機会が減少したものの勝負強い打撃が魅力の岡大海、さらには角中勝也、愛斗、和田康士朗、石川慎吾などがいる。
井上は外野の競争を勝ち抜くためには、打撃でのアピールが大事になってくる。井上の打撃映像を見ると、今年7月1日のソフトバンクとの二軍戦で大津亮介からインコースのストレートをライトへ三塁打を放ったあたりなど、インコースを打つのがうまかったように見える。
インコースの対応について訊くと、「状況によってここは豪快に振って良いところとか、右打ちの方が点数が入りやすいのか、そういう場面もあると思うので、インコースが苦手得意とかはあまりないですけど、状況によってバッティングを変えていくのが大事なのかなと思います」と教えてくれた。
井上は今季ファームで31球だったが、9月以降は四球を選ぶ打席が多かった。「相手バッテリーとの勝負でもありますし、ここは勝負してくるだろう、してこないだろうという考え方もできたので、来季に繋がるところかなと思います」と自己分析。
移籍1年目となる来季、「一軍で1年間戦います!」と誓い、「二桁本塁打を打ちたいと思っているので、二桁打てるようにやります!」と決意を述べた。
取材・文=岩下雄太