ホワイトソックスに加入した村上宗隆(写真=Getty Images)

◆ チーム再建に力強い意気込み

 ヤクルトからポスティングシステムを利用してシカゴ・ホワイトソックスに加入した村上宗隆内野手(25)が現地時間22日、本拠地レート・フィールドで入団会見を行った。

 村上は新たな背番号「5」の入った縦縞のユニホームを身に纏い、「こんにちは、村上宗隆です。ホワイトソックス・ネーション、ファンの皆さんは私の心の中にある」と英語で挨拶。ホワイトソックスのロゴが入った白い靴下を掲げ、いきなり笑いを誘った。

 その後、「野球を初めて今日に至るまで、たくさんの方々に支えられ、今日の自分があります。今日この日まで携わってくださった皆様、何より両親に心から感謝しています。今このユニホームに袖を通してようやくスタートラインに立てた気持ちです。このレート・フィールドでプレーできること、今ものすごく興奮しています。そしてホワイトソックス球団関係者の皆様、僕を評価していただき、メジャーリーグでプレーするチャンスを与えてくれて、ありがとうございます」と、日本語でも挨拶。

 「僕の目標は勝つことです。成長することです。挑み続けることです。どんな相手だろうと立ち向かい諦めません。この球団に最大限貢献したいと思います。野球の面白さ、素晴らしさ、楽しさをこの球場で表していきたいと思っています。日本で応援してくださったファンの皆様、距離は離れますが、これからも常に一緒に戦ってくれると信じています。今後ともよろしくお願いします。そしてもちろん、日本のファンのみなさまも常に僕の心の中にあります」と続けた。

 ホワイトソックスを選んだ理由については「僕にすごく合ってるなと思いました。何よりこれからのチームだと思うので、そのチームの一員になることがすごく好きなので、それが決め手でした」と明かした。予想された大型契約ではなく、2年総額3400万ドルというオファーだったが、「短くても長くても、しっかり野球と向き合って成長することを目標に来ようと思っていたので、そこに驚きはなかったです。まだまだ僕の人生は続くので、しっかりここでスタートして頑張っていきたいという思いです」と前を向いた。

 ホワイトソックスは2021年に地区優勝を果たすも、2023年に101敗を喫し、昨季はMLB歴代ワーストの121敗。今季も102敗で2年連続の地区最下位と低迷が続くが、「負けてきた情報は知ってますけど、過去のことなので。これからどう勝つかっていうのは、これから僕もチームの一員になりますし、僕たちで話し合って、前を向いて、勝ちに向かってストーリーを作り上げていけたらと思っています」と意気込んだ。

 『MLBでサインを貰いたい選手』という質問に対しては戸惑いを見せながら、大谷翔平と山本由伸、侍ジャパンのチームメイトだった2選手の名を挙げた。それでも、直後に「サイン別に欲しくないですね」と続け、再び会見場には笑いが起こった。

 メジャー挑戦が決まった際には、同じシカゴに本拠地を構えるカブスの鈴木誠也、今永昇太ら日本人メジャーリーガーたちにも連絡を取ったという。ヤクルト時代の指揮官で、ホワイトソックスOBでもある高津臣吾氏との関係性については「1年目からずっとお世話になってましたし、すごくシカゴの街も、ホワイトソックスという球団もめちゃくちゃ良いところだし、好きになるよと連絡をいただきました」と語った。

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