昨季大ブレイクしたロッテ・高野脩汰[撮影=岩下雄太]

 ロッテは近年、左のリリーフが毎年のようにブレイクしている。

 ロッテの左のリリーフといえば、13年から7年連続40試合に登板した松永昂大が長年マリーンズのブルペンを支え、その間19年にチェン・グァンユウが44試合に登板したが、20年以降は“左”のリリーフが一軍にいない時期があるなど、なかなか定着できずにいた。その流れが変わったのが23年だ。

 23年は坂本光士郎が、「トレーナーの方に親身になって治療してもらいましたし、個人的にもお休みの日とかは治療、体に時間を費やすようにしていたので、そこが今回50試合につながったのかなと思います」と、51試合に登板して、1勝16ホールド、防御率3.21の成績を残し飛躍の1年にした。

 翌24年は「今年(2024年)、松井裕樹さんにお願いして自主トレをやらせてもらったんですけど、体の使い方、野球に対する考え方、栄養面、野球に関わる全てのことを教わってきた」と美馬学に紹介してもらい、大リーグ・パドレスでプレーする松井裕樹と自主トレを行った鈴木昭汰が、51試合に登板して、2勝27ホールド5セーブ、防御率0.73の成績を残した。

 そして昨季は「先発と言われて中継ぎして、キャラがあんまり定まっていない中で、自分はまた便利屋で終わるんじゃないかと思うところもあったんですけど、最終的にはセットアッパーを任せてもらいましたし、自分の武器が明確になったシーズンにもなった」とロングリリーフで結果を残し、序列を上げていき最終的には勝ち試合の8回を担当した高野脩汰がブレイクの1年となった。高野は昨季37試合に登板して、5勝15ホールド、防御率1.84と安定感抜群だった。

 今季から新たに新外国人のサム・ロング、ホセ・カスティーヨ、ソフトバンクを戦力外になった宮崎颯が加入した。3投手とも左のリリーフ候補だ。カスティーヨは198センチの長身で角度があり、150キロを超えるストレート、スライダーを持ち味にしており、パドレス時代の18年には37試合に登板した経験を持ち、昨季も4チームでプレーし合計29試合に登板している。

 サム・ロングは150キロを超えるストレート、スライダー、カーブ、シンカー、スプリットと多彩な変化球を持ち、メジャー時代の23年と24年に40試合以上に登板し、ロイヤルズでプレーした昨季も39試合に登板。

 宮崎颯はソフトバンクでプレーした昨季、8月5日のロッテ戦に登板し1回を無失点に抑えるなど、2試合に登板して防御率は0.00。ファームでも31試合に登板して、2勝3敗3セーブ、防御率2.57。リリーフの競争を勝つために宮崎は「力強いまっすぐを投げられるところがいちばんの武器だと思っている。まっすぐで勝負できるところをアピールできればいいかなと思います」と意気込む。

 坂本、鈴木、高野の活躍はもちろん、他の左投手も結果を残し、レベルの高い競争を見せてほしい。

取材・文=岩下雄太

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