第1回・第2回の世界一に貢献した杉内俊哉氏

 3月5日ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2026が開幕する。今大会で6回目を迎えるが、日本代表はこれまでに第1回、第2回、そして前回大会で世界一に輝いた。今大会は山本由伸(ドジャース)、菅野智之(ロッキーズ)、菊池雄星(エンゼルス)といったメジャー組が先発投手候補に名前が挙がるが、WBCでは1次ラウンドが65球、準々決勝が80球、準決勝以降が95球の球数制限がある。

 侍ジャパンが2大会連続世界一に輝くためには、先発投手だけでなく、“第2先発”の出来不出来が大きく鍵を握ることになる。世界一になった第1回、第2回、第5回大会を振り返っても、第1、2回大会では杉内俊哉(当時ソフトバンク)がその役割を果たした。

 特に第2回大会では、3月18日に行われた第2ラウンドのキューバ戦では、5-0の7回から先発・岩隈久志(当時楽天)の後を受けて登板し、3回を無失点に抑え試合を締めると、準決勝のアメリカ戦では先発・松坂大輔(当時レッドソックス)が5回途中で降板。後を受けて登板した杉内が1回1/3を無失点リリーフ。さらに決勝でも7回2/3・97球を投げ、2失点にまとめた岩隈の後、0回1/3を無失点。

 杉内は第2回大会、5試合・6回1/3を投げ、防御率0.00と、先発投手に比べて当時は目立たなかったが、世界一に大きく貢献した選手の一人であることは間違いない。

 前回大会では、1次ラウンドの中国戦で戸郷翔征(巨人)が3回1失点、韓国戦で今永昇太(当時DeNA)が3回1失点、チェコ戦では3番手で登板した宮城大弥(オリックス)5回からの5イニングを1失点、オーストラリア戦では高橋奎二(ヤクルト)が2回無失点、準決勝のメキシコ戦で山本由伸(ドジャース)が3回1/3を2失点と、決まった投手を“第2先発”として起用するのではなく、先発投手とセットで“第2先発”の投手が起用されていた印象だ。

 今大会も前回大会にも出場した宮城、伊藤、髙橋宏斗(中日)をはじめ、大会初出場となる北山亘基(日本ハム)、種市篤暉(ロッテ)、曽谷龍平(オリックス)、隅田知一郎(西武)とチームでは先発をする投手が多く選出されている。先発投手とのタイプによって、第2先発とセットで起用されるのだろうかーー。

 どちらにしても試合が動きやすい中盤で、重要な役割を担うことは間違いない。

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