内川聖一氏の第3回WBC出場時

 3月5日ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2026が開幕する。今大会で6回目を迎えるが、日本代表はこれまでに第1回、第2回、そして前回大会で世界一に輝いた。その一方で、第3回大会、第4回大会は共に準決勝で涙をのんでいる。

 3大会連続世界一を目指した第3回大会は、第2ラウンド初戦のチャイニーズ・タイペイ戦で2-3の9回二死一塁の場面で鳥谷敬(当時阪神)が二塁盗塁を決め、井端弘和(当時中日)が同点打を放ち、10回に中田翔(当時日本ハム)が決勝犠飛を放つなど、劇的な勝利もあった。

 準決勝のプエルトリコ戦では、WBCが始まってから2戦2勝と安定した投球を披露していた先発・前田健太(当時広島)が初回に先制を許すと、序盤から主導権を握られる展開になる。前田は5回1失点と試合を作ったが、7回に登板した能見篤史(当時阪神)が2点を失い3点差に広げられる。

 0-3の8回に井端の適時打で1点を返し、内川聖一(当時ソフトバンク)の安打で一死一、二塁とチャンスを広げた。阿部慎之助(当時巨人)の打席中、一塁走者だった内川がスタートを切るも、二塁走者の井端は盗塁をやめ、一塁走者の内川が一、二塁間に挟まれアウト。これで流れを潰した侍ジャパンは1-3で敗れた。

 第4回大会は準決勝のアメリカ戦、0-0の4回に一死走者なしから名手・菊池涼介(広島)のミスをきっかけに、先発・菅野智之(当時巨人)が踏ん張れず先制を許す。6回に菊池の一発で同点に追いつくも、1-1の8回一死二、三塁でアダム・ジョーンズのボテボテのサード前のゴロを突っ込んできた三塁手・松田宣浩(当時ソフトバンク)がこれをお手玉。なんとか一塁はアウトにしたが、三塁走者の生還を許し、これが決勝点になった。

 記録に残るミスだけでなく、記録に残らないミスも国際大会では命取りになる。当たり前のプレーを当たり前にする難しさ、1つ勝つことが簡単ではないことがわかる。過去の反省を教訓に、侍ジャパンは2大会連続世界一を目指す。

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