ロッテの愛斗は11日のオリックスとのオープン戦で一軍の対外試合初出場を果たした。
愛斗は春季キャンプ石垣島組スタートで、対外試合が始まってからもファームで過ごしていた。ファームでは3月5日のオイシックス戦で2本の適時打を含む3安打2打点2盗塁、7日の西武との春季教育リーグでも安打を放った。自身のここまでの打撃の状態については「普通っすね」と話す。
◆ ブレずに長打を意識
今季に向けても、シーズンオフはバットを振り込んできた。昨季終了後に行われたZOZOマリンスタジアムでの秋季練習では、「自主トレから浅村さんからバッティングを教えてもらって、教えてもらったことを自分の形にできるようにやっています」と、楽天・浅村栄斗から教わったことを1年通して“継続”して取り組み、「引っ張ってホームランは誰でも打てるので、浅村さんの特徴として右方向に長打が出る。引っ張ったら高確率にホームランになるというのが最終形態だと思うので、そこを目指して、こう打ったら、いい感じにボールに入れる、飛ぶなというのを考えながらやっている感じですね」と打撃練習では“長打”を考えて打った。
今年も“長打”を意識した打撃スタイルで勝負するつもり。「去年まで教えてもらったことを続けてやっています。プラス今年教えてもらったものを織り交ぜながら、自分で考えながらやっている感じです」とのことだ。
◆ 体重を落とす
24年の秋季キャンプで8年ぶりにウエイトトレーニングを再開し、25年2月までの約3ヶ月間で体重を12キロ落として86キロにし、シーズン中は体重90キロ前後をキープした。今年は昨年以上にスリムになったように見える。
「1回絞って、体重的にはそんなに今は減量した時より体重が変わるかと言ったら、変わらないですけど、みんなに痩せたと言われているので、脂肪が筋肉になったのかなという感じです」。オフシーズンに体重を86キロまで減らし、現在の体重は90〜91キロだという。
昨年もシーズンが始まるまでに体重を90キロに戻したいと話していた。今年も昨年と同じようなイメージなのだろうか。
「今年は自主トレの時は86キロくらいしかなくて、キャンプインした時も91キロくらいだった。何があったんだろうという感じなんですけど、自然に戻って、みんなに痩せたと言われるので、ダメな太り方はしていないのかなという感じです」
◆ 高い守備力と走塁意識
愛斗はレフト、センター、ライト、どのポジションでもクオリティの高い外野守備を見せれば、走っても昨年4月25日のDeNA二軍戦で0-0の2回一死一塁で、山口航輝が放ったレフト後方のフライアウトで一塁から二塁にタッチアップすれば、同年5月23日の楽天二軍戦、4-1の8回一死満塁で大下誠一郎のライトへの犠飛で一塁から二塁にタッチアップし、藤田和樹の適時打で生還するなど“1つ先を狙う走塁”が得意。バントでも昨季は4度の送りバントの機会全て初球で決め、そのうち3度得点に結びつけている。
走塁、守備力は高く、“打てれば”レギュラーは間違いない。今季は監督がサブロー監督に代わり、愛斗自身、序列を変えるチャンスでもある。
そのことについて訊くと、愛斗は「う〜ん」と15秒近く考えたあと、「チャンス…」と再び考え、「自分のやれること、自分が終わった時に後悔しないように。自分がやることをやろうと、そこだけしか考えていないです」と、愛斗が取材の時に常々口にする“終わった時に後悔がないように”、“そのために自分がやらなければいけないことをきっちりとやる”、今年もその姿勢は変わらない。
新シーズンに向けて、「去年結婚もして支えるものもできた。家庭を支えるという意味で、自覚を持って、その責任があると思う。そこを常に一番に考えながらやっていきたいですね」と、決意を述べた。
取材・文=岩下雄太