「今まで走塁練習、盗塁の練習は大学とかで密にやってこなかったので、プロに入って自分は走塁を磨かないといけない」
俊足が売りのロッテの育成3位・杉山諒(愛知学院大)は、走塁技術を磨いている。
「練習から試しながらなんですけど、いろんな知識を得たので、これを早く体現できるようにと思って、どんどん走っていく意識でやっています」と話すように、積極的に盗塁を試みている。
2月23日のチェコ代表との親善試合では、0-1の4回二死二塁の場面で、二塁走者・石川慎吾の代走で登場。右投げのフホルフが投じた初球、投球モーションを盗み三塁盗塁を成功。
二軍公式戦初出場となった3月17日の楽天二軍戦、0-1の9回無死一塁の場面に代走で登場した杉山は、中村奨吾の1ストライクからの2球目に盗塁を試み、公式戦初盗塁を決めた。さらに、捕手の悪送球の間に三塁へ進塁し、櫻井ユウヤの二ゴロの間に同点のホームを踏んだ。
代走で出場しながら、早いカウントでスタートを切れる勇気は素晴らしい。試合中もベンチで相手投手の癖などを見て、走れる準備をしているのだろうかーー。
「牽制のタイム、カウントの時の配球だったり、直近のものを頭の中に入れて、自分が走れる準備を1回から準備しています。本格的には、5回から準備をしてというのを常に続けています」
盗塁で大事にしていることについては、「スタートが一番大事。スタートがきっちりできれば、自分はセーフになれると思っています。スタートだけちゃんと磨いていけたらなと思います」と、“スタート”の重要性を口にする。
「キャッチャーの肩、ピッチャーのクイックのレベルもプロは違うので、その中でどうやって走っていけるか、この1年しっかりやっていきたいですね」と、実戦の中で試行錯誤しながら、盗塁技術を向上させていく。
◆ 打撃
打撃では、大学時代はファウルで粘ったりすることが多かったが、「プロのピッチャーはレベルが高い。そこに対応していくのは難しいんですけど、焦らずしっかりプロの球を見ていって、自分のバッティングをしていけたら。修正しながらやっていけたらと思います」と、まずはプロの投手の球に慣れていく。
代打から途中出場した3月18日の楽天二軍戦、「ファウルにもできていたので、引っ張ったり、前に飛ばしたりしたい。どんどん積極的に振っていって、合わせていけたらなと思います」と、1-1の9回一死走者なしの第2打席、日當直喜が3ボール2ストライクから投じた7球目のストレートを見送り四球を選んだ。
3月21日の西武二軍戦では、1-1の3回二死走者なしの第2打席、上田大河が1ボールから投じた2球目の115キロカーブを捉え、一塁線を破る二塁打。これが嬉しい公式戦初安打となった。
安打数や盗塁数など具体的な数字を立てているのだろうかーー。
「数というのは感覚的にどういう目標というのは立てていないんですけど、ファームの中でもトップを争えるくらいの盗塁数と3割に近いバッティングができたら。出場機会も少ないですけど、出た試合はしっかりヒットを打てるようにと思っています」。
スピードという絶対的な武器を持つ。走塁技術、バッティングを向上させ、支配下選手登録を目指す。
取材・文=岩下雄太