コラム

データで振り返る!メジャー日本人選手の2017年 ~上原浩治 編~

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カブスをFAとなった上原浩治

今季はカブスでプレー


 メジャーリーグに残る日本人打者は44歳のイチロー、35歳の青木宣親と高齢化が進んでいる。一方、日本人投手の最年長は来季の開幕直後に43歳を迎える上原浩治だ。

 上原は42歳の今季、自身初となるナショナルリーグでプレー。2016年に世界一に輝いたシカゴ・カブスに所属した。セットアッパーとして期待されたが、49試合に登板し、防御率3.98と不満の残る数字が残った。

 1イニングにどれだけの走者を出したかを表すWHIP((被安打+与四球)/イニング)は、主に先発を務めたメジャー1年目の2009年以来となる1.00以上(1.16)を記録。7月のシンシナティ・レッズ戦ではメジャーで自身初となる1イニング3四球を記録するなど、特に7月以降は投球に安定感を欠いた。

 また、球種の割合に注目すると、今季は大きな変化があった。2015年は、ファストボール38.8%、スプリッターが60.4%と後者の割合が大きかったが、今季はファストボール65.4%、スプリッター32.2%と数字が逆転。結果論だが、スプリッターの割合をもう少し増やしても良かったかもしれない。

 7月以降に安定感を欠いたと述べたが、オールスター前後の数字を見るとそれは明白だ。球宴前は、防御率2.73と合格点を挙げられる数字を残したが、球宴後は6.75に悪化。イニング数は半分以下ながら、被本塁打数は球宴前の1本から球宴後は6本に急増した。

 3段階に分かれる打球の強さ(強中弱)を見ても、弱い打球の当たりの確率が前半戦の22.8%から後半戦は10.8%に半減。年齢による衰えなのか、長いシーズンの疲れなのか、答えは来季わかるだろう。本人はメジャー契約でなければ「引退」するとも伝えられているが、大舞台も経験したその実績から必ずメジャー契約のオファーはあるだろう。

 体調さえ万全なら、残り64試合に迫ったメジャー500試合登板、そしてあと5つに迫った100セーブを目指してほしい。

▼ 上原浩治

生年月日:1975年4月3日(42歳)
身長/体重:187センチ/88キロ
投打:右投右打
ポジション:投手
経歴:東海大仰星高-大阪体育大-巨人(98年D1)-オリオールズ-レンジャーズ-レッドソックス-カブス
[今季成績] 49試 3勝4敗2セーブ 奪三振50 防御率3.98
[通算成績] 436試 22勝26敗95セーブ 奪三振572 防御率2.66

文=八木遊(やぎ・ゆう)
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