コラム

今オフの補強に目立つ“高実績新助っ人”たち【パ・リーグ編】

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日本ハムに入団するマイケル・トンキン

ともに大型右腕を獲得した日本ハムとロッテ


 メジャーでも高い実績を残している新外国人の獲得が目立つ今オフ。セ・リーグではメジャー71本塁打を誇るウィリン・ロサリオ(阪神)、メジャー51勝の右腕・ディロン・ジー(中日)が目を引くが、パ・リーグも負けていない。

 王者・ソフトバンクに新外国人獲得の報道がない一方で、2017年シーズンに下位に沈んだ日本ハム、ロッテが積極的な補強策を展開している。両球団が獲得したのがともに身長190センチを超える大型右腕。

 日本ハムに加入したマイケル・トンキンは身長201センチ、体重100キロ。メジャー通算成績は141試合に登板し3勝3敗、防御率4.43。最速159キロの直球と平均球速151キロのツーシームを中心に、スライダー、シンカー、カットボール、チェンジアップを操る。3Aでは通算133試合10勝9敗43セーブ、防御率2.41の実績を誇り、増井浩俊のFA移籍により不在となったクローザーの役割を担うことが期待される。

 ロッテが獲得したタナー・シェッパーズは身長193センチ、体重91キロ。トンキンを上回るメジャー通算180試合登板の実績を誇り、12勝7敗3セーブ、防御率4.23。最大の武器である最速160キロの直球に、ツーシーム、カーブ、チェンジアップを交える。メジャーでは先発のほかに中継ぎとして通算46ホールドも挙げている。現時点で新守護神候補にも名前が挙げられているが、先発陣の軸であった涌井秀章がメジャー挑戦を目指しているとあって、先発起用されることも考えられる。


下位球団の積極的補強策が実を結ぶか


 さらに、日本ハムはメジャー通算44本塁打131打点のオズワルド・アルシア、メジャー通算88試合17勝30敗、防御率4.77のニック・マルティネスなど計4人の新外国人を獲得。ツインズ時代の2014年にキャリアハイの20本塁打を記録したアルシアは、今季はダイヤモンドバックス傘下3Aでの数字ではあるが、96試合の出場で打率.320、24本塁打87打点の好成績を残しており、中軸打者として期待が寄せられる。

 ロッテもシェッパーズも含めて日本ハム同様に計4人の新外国人を獲得。メジャー通算48試合8勝19敗、防御率4.92の右腕・マイク・ボルシンガー、そしてメジャー通算42本塁打のマット・ドミンゲスらが加入した。ドミンゲスはアストロズ時代の2013年に21本塁打を記録。プロ入り時には2017年ナ・リーグMVPのジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)を抑えてドラフト1巡目(全体12位)でマーリンズに指名された大砲だ。長年にわたるロッテの懸念材料である長打力不足を解消できるか。

 一方、メジャー実績とは別の点で注目を集めたのが、楽天が獲得したオコエ・ディクソン。獲得報道がなされるや、“ふたり目のオコエ”だと野球ファンの話題をさらった。メジャーでは通算7試合に出場したに過ぎないが、2015年から3年間を過ごした3Aでは334試合、打率.275、55本塁打190打点とまずまずの成績を残しており、きっちりと数字で日本のファンの注目を集めたいところだ。

 積極的補強策に打って出た下位球団の逆襲なるか。新外国人もペナントの行方を左右する大きな鍵のひとつとなる。


文=清家茂樹(せいけ・しげき)
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