コラム 2018.01.24. 11:30

もうすぐ球春到来!今年のブレイク候補は?

無断転載禁止
日本ハム・横尾俊建

今年期待の若手は…


 チームの強化に欠かせないのが、若手選手の「育成」。近年は特にその流れを感じるシーンが多い。

 セ・リーグでは、長年の低迷期を経て広島がリーグ連覇を達成。さらに昨季リーグ3位から日本シリーズ出場を果たしたDeNAも、若手選手の「育成」の成功によって苦しかった時期を脱出。若き力あふれる両チームは、今後もセ・リーグの中心を担う存在になるだろう。

 パ・リーグの方でも、ソフトバンクが黄金期を築きつつある。なにかと「資金力」が目につきがちではあるが、現在の強さの礎となっているのは「育成力」にほかならない。特に今や日本を代表する投手となった千賀滉大や、正捕手の座を掴んでこちらも侍ジャパンまで登りつめた甲斐拓也といった育成出身者の活躍が目覚ましい。

 このように、チームの躍進には若手選手の台頭が不可欠。そこで今回は、今季ブレイクが期待できそうな25歳未満(※今季開幕時点)の有望株に注目。各リーグから投手と打者1人ずつ、合計4人をピックアップした。


ハム浮上のカギ握る“おにぎりくん”


▼ パ・リーグ野手
横尾俊建(日本ハム/3年目)
・生年月日:1993年5月27日(24歳)
・身長/体重:177センチ/90キロ
・投打:右投右打
・経歴:日大三高-慶応大-日本ハム(2015年6位)
[昨季成績] 50試 率.239(134-32) 本7 点20
[通算成績] 60試 率.225(151-34) 本7 点20

 パ・リーグの野手では、日本ハムの“おにぎりくん”こと横尾の名前を挙げたい。

 力強いスイングが持ち味の大砲候補。昨季終盤は驚異的なペースで本塁打を放ち、スタメンに定着。“打者・大谷”の穴を埋めたいチームにとって、この男の打棒は大きなカギを握る。

 また、ころっとした体型ではあるものの、一塁や三塁のほかに二塁、そして外野も守ることができるのも強み。フルシーズンの一軍定着で何本の本塁打を積み上げることができるか、注目だ。


▼ パ・リーグ投手
黒木優太(オリックス/2年目)
・生年月日:1994年8月16日(23歳)
・身長/体重:179センチ/78キロ
・投打:右投左打
・経歴:橘学苑高-立正大-オリックス(2016年2位)
[昨季成績] 55試(53.1回) 6勝3敗2セーブ・25ホールド 奪三振62 防4.22
[通算成績] 〃

 投手では、オリックス・黒木に注目。1年目から55試合に登板するなど、すでに活躍は見せている右腕であるが、今季は新ポジションでのさらなる飛躍に期待したい。というのも、チームは長年に渡って守護神を務めてきた平野佳寿が退団。2年目の黒木はその穴を埋める新ストッパーの有力候補なのだ。

 なかでも三振を奪うことができるというのが大きな魅力。開幕から6月までの奪三振率も9.45で、1イニング1個以上という好成績を残していたが、7月以降は12.15とさらにその数字を良化。あとは与四球率4.39に現れる課題の制球力を改善することができれば、守護神定着も見えてくる。


ライバル出現を力に…?


▼ セ・リーグ野手
坂倉将吾(広島/2年目)
・生年月日:1998年5月29日(19歳)
・身長/体重:176センチ/82キロ
・投打:右投左打
・経歴:日大三高-広島(2016年4位)
[昨季成績] 3試 率.250(4-1) 本0 点2
[二軍成績] 99試 率.298(285-85) 本1 点34

 セ・リーグ野手部門は、連覇を果たした広島の19歳に注目。

 昨季は高卒1年目ながらファームで99試合に出場。リーグ2位の打率.298を記録した。加えて捕手という負担の大きなポジションをメインにしながら、50試合で失策はわずかに1つだけ。正確なスローイングやリード面でもアピールに成功した。

 チームは昨年10月のドラフト会議で広陵・中村奨成を1位指名。昨夏を沸かせた怪物捕手が入団してくることが決まり、これから不動の正捕手として活躍していくためには、中村との競争は避けて通れないところだ。まずは1年先にプロの舞台を経験したアドバンテージを活かし、1日でも早い一軍定着を。まずはこの春が勝負になる。


▼ セ・リーグ投手
綾部 翔(DeNA/3年目)
・生年月日:1997年4月25日(20歳)
・身長/体重:189センチ/90キロ
・投打:右投右打
・経歴:霞ヶ浦高-DeNA(2015年5位)
[昨季成績] 1試(5.0回) 1勝0敗 奪三振5 防0.00
[二軍成績] 14試(81.0回) 5勝7敗 奪三振62 防4.67

 投手はDeNA投手陣のホープ・綾部を挙げたい。

 189センチの長身から投げ下ろすストレートは球速以上の速さを感じさせ、ストレートと同じ腕の振りから繰り出すチェンジアップはすでに一軍レベル。昨年10月のプロ初登板でも、20歳とは思えない堂々たるマウンドさばきでプロ初勝利を掴んだ。

 ストレートの球威をさらに磨けば、3年目にしてローテーション定着。さらには2ケタ勝利も狙えるだろう。左腕王国となりつつあるDeNAにおいて、若き右腕の綾部にかかる期待は大きい。


文=八木遊(やぎ・ゆう)


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