コラム 2018.02.06. 11:45

チームの救世主になるか…セ・リーグの“復活期待枠”

無断転載禁止
中日・松坂大輔

“平成の怪物”は蘇るか…


 松坂大輔が加入したことで、にわかに注目度が増してきた中日。キャンプ地には松坂目当てのファンが連日押し寄せている。チームの低迷と比例して人気も落ち込みつつある中日としては、松坂が持つ集客力を手に入れただけでも獲得は成功だったとも言える。

 もちろん、松坂が本当に復活してくれたなら、戦力として大きな補強となる。キャンプ中、右肩を痛めていたときのかばう動作がまだ出てしまうと松坂本人が語っているように、完全復活までにはまだ時間がかかりそうだが、“平成の怪物”の復帰マウンドを心待ちにしているファンは多い。

 松坂のほかにも、各チームにはその復活が待たれる選手がいる。今回はセ・リーグの“復活期待枠”ともいえる選手たちを挙げてみたい。

▼ 松坂大輔
生年月日:1980年9月13日(37歳)
身長/体重:183センチ/93キロ
投打:右投右打
経歴:横浜高-西武-レッドソックス-メッツ-ソフトバンク-中日
[昨季成績] 一軍登板なし


病からの復活を目指すムードメーカー


 リーグ連覇中の広島は、胃がんからの復帰を目指す赤松真人を挙げたい。胃の半分を切除して1年。現在は二軍キャンプで汗を流している。

 ムードメーカーの劇的復活となれば、リーグ3連覇に向けてチームの士気を大きく上げることにもなるだろう。昨季終盤に右足首をケガした鈴木誠也の状態が万全とはいえず、今季の広島は外野陣が手薄になる可能性もある。シーズン途中からでも守備に長けた赤松が一軍ベンチにいれば、ゲーム終盤の守備固めなどでもその存在感を発揮してくれるだろう。

▼ 赤松真人
生年月日:1982年9月6日(35歳)
身長/体重:182センチ/75キロ
投打:右投右打
経歴:平安高-立命館大-阪神-広島
[昨季成績] 一軍出場なし


 阪神はなんといっても藤浪晋太郎だ。

 高卒1年目から3年連続で2ケタ勝利を挙げていたが、5年目の昨季は自己ワーストの3勝どまり。制球を乱して自滅するパターンが多く見受けられ、メンタル面の問題を指摘されることもあった。

 今年はここまで順調な調整ぶりが報道されており、プロではじめて経験した大きな壁を乗り越えての飛躍が待たれる。

▼ 藤浪晋太郎
生年月日:1994年4月12日(23歳)
身長/体重:197センチ/89キロ
投打:右投右打
経歴:大阪桐蔭高-阪神
[昨季成績] 11試(59.0回) 3勝5敗 奪三振41 防御率4.12


 悲願の優勝を目指すDeNAからは、須田幸太を挙げる。

 昨季は3位からクライマックスシリーズを勝ち上がり、19年ぶりの日本シリーズ進出を勝ち取ったDeNA。短期決戦こそ勢いに乗って勝ち上がったものの、上位2チームとの決定的な差が救援陣にあった。

 DeNAの救援防御率3.92は、広島の2.77や阪神の2.68と比較すると大きく見劣りする。昨季の須田は自身の不調やパットンの台頭もあり23試合0勝2敗9ホールド、防御率8.10というふがいない数字に終わった。2016年に62試合に登板して23ホールドを挙げた右腕の復活がDeNA中継ぎ陣の鍵を握る。

▼ 須田幸太
生年月日:1986年7月31日(31歳)
身長/体重:176センチ/72キロ
投打:右投右打
経歴:土浦湖北高-早稲田大-JFE東日本-横浜・DeNA
[昨季成績] 23試(16.2回) 0勝2敗9ホールド 防御率8.10


あの剛球をもう一度…


 11年ぶりのBクラスに沈んだ巨人は、かつてのエースである内海哲也に期待。

 先発ローテーションを見ると、菅野智之と田口麗斗の2人は万全としても、もう1本の柱であったマイコラスが退団。新外国人のヤングマンは実力が未知数なうえ、外国人枠の関係もあって一軍に居続けられる保証はなく、また昨季途中から台頭した畠世周が2年続けて活躍できるかも不透明だ。

 また、FAで加入した野上亮磨も過去の交流戦における対セ・リーグ球団との成績は思わしくなく、マイコラスが抜けた穴はやはり大きいと見る。となれば、7度の2ケタ勝利、2度の最多勝を誇るかつてのエースに対する期待は大きくなる。培った経験を武器に、這い上がることができるだろうか。

▼ 内海哲也
生年月日:1982年4月29日(35歳)
身長/体重:186センチ/95キロ
投打:左投左打
経歴:敦賀気比高-東京ガス-巨人
[昨季成績] 12試(57.2回) 2勝7敗 防御率5.77


 最後はヤクルト。故障者が多く、“復活”に期待したい選手は多くいるなか、由規に対しては他球団ファンからも復活を望む声は大きい。

 右肩痛と闘い続けてきたかつての日本人最速投手。2016年には5年ぶりの一軍登板を果たし、昨季は登板間隔を空けながら10試合に先発し3勝を挙げた。

 3年ぶりの一軍スタートとなった春季キャンプでは、初日から3日間で計242球を投げ込むなど、いまのところ右肩の状態に不安はないようだ。先発の駒不足を露呈しているチームを救うのが完全復活を遂げた由規となれば、ファンの感慨もひとしおだろう。

 復活が即座にチーム力をも左右することにもなるであろう彼らの奮起に期待したい。

▼ 由規
生年月日:198912月5日(28歳)
身長/体重:179センチ/80キロ
投打:右投右打
経歴:仙台育英高-ヤクルト
[昨季成績] 10試(54.1回) 3勝5敗 防御率4.31


文=清家茂樹(せいけ・しげき)

※初出時に由規投手のプロフィールに間違いがございました。訂正してお詫び申し上げます。


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