元気のない打線に…
開幕まで残り2週間を切り、最後のスパートをかけたいタイガースだが、眠れる主砲ロサリオを始め打線の方はまだまだ開花宣言とはいかないようだ。
オープン戦での成績は水物。シーズンに向けた調整やテストの期間と言われるものの、12点を奪って大勝した16日の楽天戦を除くと、オープン戦の平均得点は2.5得点と少し寂しい内容になっている。
這い上がってきたドライチ
昨季はキャリアハイとなる73試合に出場し、代打の切り札として覚醒。得点圏打率.318を誇るなど勝負強さを発揮したが、この成績はもちろん、「新・代打の神様」という称号にも全く満足していない。
岡田彰布、鳥谷敬と続く六大学からのドラ1として期待されていた2011年のドラ1も今年で29歳になる。昨年は、秋山拓巳が8年目にしてブレイク。野手版の秋山的な存在が2018年に生まれる可能性だってゼロではない。
日々の努力を積み重ね
17日の中日戦から開幕を意識したオーダーとなっているタイガース。現状、センターは高山俊に当確のランプが灯りつつあるが、残りのオープン戦次第ではその椅子の座を脅かす存在になるかもしれない。
7年目にして今季はオリジナルの応援歌も完成。その歌詞の冒頭には「日々の努力を積み重ね~」と、虎ファンも隼太の野球人生に声援を重ね合わせていく。
休養日が必要な福留、膝の不安が完全には拭いきれていない糸井と、外野のバックアップが必要な状況に変わりはない。長打力を兼ね備えたドラ1伊藤隼太の逆襲に期待したい。
文=弥武芳郎(やぶ・よしろう)