コラム 2018.04.27. 18:47

エンゼルス“不動の4番”プホルスの凄さを振り返る!3000安打まで残り6本

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イチローと同期の大打者


 大谷翔平の加入に伴い、日本ではエンゼルスの試合を目にする機会が増えた。そのエンゼルスで不動の4番を務めているのがアルバート・プホルス(38歳)だ。今季ここまでの成績は次の通り。

【2018年打撃成績】
・24試合
・5本塁打
・14打点
・打率.257
・OPS.734
※現地26日現在

 今季の打撃成績は、好調エンゼルス打線の4番打者としては物足りない数字が並ぶ。しかし、通算成績を見れば、プホルスはメジャー史上でも屈指のスラッガーであることがわかる。

【通算打撃成績】
・2599試合
・619本塁打
・1932打点
・打率.305
・OPS.945
※現地26日現在

 MVPに3度輝き、オールスターにも10度選ばれるなど、まさに一時代を築いた名プレーヤーだ。プホルスのデビューはカージナルス時代の2001年。21歳のとき。打率.329、37本塁打、130打点で文句なしのナ・リーグ新人王に輝いた。その年のア・リーグ新人王が今も現役を続けるイチロー(マリナーズ)。安打製造機と長距離砲の2人。タイプは違うが、殿堂入りが確実視される2人はメジャーでは“同期”である。


3000安打&600本塁打は過去3人だけ


 プホルスは2011年までの11シーズンをカージナルスで過ごし、その間に3割40本を6度記録するなど、通算本塁打数など数々の歴代記録を塗り替える可能性を持つ選手と見られていた。しかし12年にエンゼルスと大型契約を結ぶと、年齢の影響もあってか成績は徐々に右肩下がりに。カージナルス時代に「1.037」を誇ったOPSもエンゼルスでは「.776」と別人のように数字を落とした。

 それでも昨季までのエンゼルスでの6シーズンで3度の30本塁打を記録するなど、常に中軸を任されている(エンゼルスでは3番と4番以外は未経験)。ここ数年は指名打者での出場がほとんどだったが、今季は大谷加入の影響で一塁の守備に就く機会が増加。これが奏功したのか、開幕から昨季を上回るペースで安打を重ねている。

 その安打数は、現時点で通算2994本。区切りの3000安打まで残り6本に迫った。早ければ今週末のヤンキース戦、もしくは来週火曜日の大谷登板試合(予定)あたりで大記録達成がかなうかもしれない。

 通算本塁打数はすでに600本を超えており、3000安打&600本塁打を達成すれば史上4人目の快挙となる。過去にこの記録を打ち立てたのは、ハンク・アーロン(3771安打、755本塁打)、ウィリー・メイズ(3283安打、660本塁打)、そしてアレックス・ロドリゲス(3115安打、696本塁打)というメジャー史に名を残す大打者ばかりだ。

 38歳となりその衰えは隠せないが、エンゼルスが快進撃を続けるにはプホルスの復活は必要不可欠。3000安打を達成したシーズンに世界一に輝けば史上初となるが、その打棒でまずはチームをプレーオフへと導きたいところだ。


文=八木遊(やぎ・ゆう)
※初出の際、ウィリー・メイズの本塁打数に誤りがございました。失礼いたしました。

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