コラム

優勝争いに必要不可欠!伸び悩む若虎たちの奮起

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なかなか波に乗れない阪神(C)KYODO NEWS IMAGES

なかなか波に乗れない阪神


 開幕からおよそ1カ月半が経過したプロ野球。パ・リーグは西武が、セ・リーグは広島が好スタートを見せたものの、シーズンはまだ100試合以上も残っている。今月末からはペナントのカギを握る交流戦もはじまるだけに、まだまだ順位の変動はありそうだ。

 さて、両リーグの順位表を見てみると、パ・リーグは1位から3位までが貯金を5つ以上作り、4位以下のチームは借金を4つ以上抱える2極化の傾向。一方のセ・リーグは首位の広島が9つの貯金を作っている中、2位の巨人は2つに留まり、3位の阪神はAクラス入りも勝率5割ちょうどで貯金なし。2位以下は団子状態となっている。


想定外続出の内野陣


 昨年の2位から「ストップ広島」の有力候補として期待がかかっていた今季の阪神。大きな変化があったのが内野陣で、実質コンバート1年目にしてゴールデングラブ賞を受賞した鳥谷敬が二塁に移動。空いた三塁には期待の大砲・大山悠輔を入れ、遊撃は糸原健斗や北條史也、植田海といった若手で競わせる形を採った。

 しかし、フタを開けてみると糸原以外は軒並み不振に苦しみ、特に昨年見事な復活を遂げたベテラン・鳥谷と期待の2年目・大山が打率1割台と低迷。新助っ人のウィリン・ロサリオも徐々に慣れてきた様子は見せつつも、今のところ打率.237、3本塁打と物足りなさが否めない成績になっている。

 加えて、鳥谷との併用で規定打席には未到達ながら20試合で打率.422と絶好調だった上本が負傷離脱。上本と1・2番コンビを組んで売り出し中だった快足・植田もコンディション不良から出場機会を減らすなど、救世主になりかけた男たちもスタメン定着はならず。早くも正念場を迎えている。

 こうなった以上、やはり待たれるのは大山の覚醒。昨年はルーキーイヤーながら4番を任されるなど、75試合の出場で7本塁打をマーク。球団待望の和製大砲誕生へ、その片鱗を見せつけている。どこかで早いうちに復調のキッカケとなる一本を放ちたい。

 また、誤算を埋めるのは“良い誤算”。12日の広島戦では本職外野の板山祐太郎を二塁でスタメンに抜擢すると、今季初出場で今季初アーチを記録。思いもよらないところから新星を発掘する金本知憲監督の起用法にも注目だ。


両翼のベテランを脅かす存在は…


 また、固定できないのは内野陣だけではない。若手の“競争枠”となっているセンターも同じような状況だ。

 昨季20本塁打を放ってブレイクした中谷将大がオープン戦から大不振に苦しみ、なんと今季は未だ一軍出場ゼロ。対抗馬と見られていた高山俊も開幕スタメンの座を掴みながらここまで打率.186と低迷。昨季は規定未到達ながら打率3割をマークした俊介もここまで打率.154と苦しんでおり、固定できないままここまで来てしまった。

 両翼は福留孝介と糸井嘉男のベテラン勢がそれぞれしっかりと結果を残しているだけに、センターのポジションが悩みのタネ。上述の3人はもちろん、このところスタメン出場が続いている江越大賀や、7年目を迎えた伊藤隼太といったところの奮起に期待したい。

 チームの強化には、新陳代謝が必要不可欠。ベテラン勢が元気な今こそ、新たな力の台頭が待たれる。“勝率5割付近”から抜け出して上位争いに殴り込んでいくために、若手の活躍は不可欠だ。



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