新外国人選手の活躍が目立つパ・リーグ
プロ野球の2018年シーズンも前半戦が終了。今季はセ・パともに混戦模様となっており、優勝争いやクライマックスシリーズの出場権を巡る争いは最後までもつれそうだ。
後半戦のカギを握りそうなのが、チームを支える外国人投手たち。特に今年は先発投手の奮闘が両リーグで目立っており、セ・リーグではランディ・メッセンジャー(阪神)とオネルキ・ガルシア(中日)が前半だけで9勝。菅野智之(巨人)と並び、トップを走る大瀬良大地(広島)を追いかけている。
パ・リーグでは、外国人投手として史上4人目となる「10連勝」を達成するなど快進撃を見せたマイク・ボルシンガー(ロッテ)が11勝でハーラー単独トップ。ほかにもアンドリュー・アルバース(オリックス)が9勝でリーグ2位タイ、さらにニック・マルティネス(日本ハム)と現在はストッパーに転向したファビオ・カスティーヨ(西武)が7勝と、両リーグとも外国人投手が奮闘を見せているのだ。
なかでもパ・リーグは来日1年目の新助っ人が奮闘を見せており、連戦が増えてくる夏場も同じように好投を見せることができるのか、ペナントの行方を左右する大きなポイントとなりそうだ。
意外に少ない?助っ人の最多勝
ここまで両リーグで活躍が目立っていると、少し気は早いが最多勝争いというところも注目が集まってくる。
そこで過去を振り返ってみると、実は外国人選手の名前は意外と多くない。直近では2014年にセ・リーグでメッセンジャーが、パ・リーグでは2011年にデニス・ホールトンがタイトルを掴んでいるものの、2リーグ制となった1950年以降で見ると9人・11度しか前例がないのだ。
シーズンも佳境を迎え、順位争いが激しくなってくると、主戦投手たちは投球間隔を縮めてくる場合も大いにある。はじめての体験になる日本の夏を乗り越えて、ローテーションの柱としてチームを支え続けることができるか。その先に悲願の優勝、そしてタイトルという栄誉が見えてくる。
後半戦は各チームの「助っ人投手たち」に注目だ。
最多勝を獲得した外国人投手
<セ・リーグ>
1964年:バッキー(阪神/29勝)
1996年:ガルベス(巨人/16勝)
2000年:バンチ(中日/14勝)
2002年:ホッジス(ヤクルト/17勝)
2007年:グライシンガー(ヤクルト/16勝)
2008年:グライシンガー(巨人/17勝)
2014年:メッセンジャー(阪神/13勝)
<パ・リーグ>
1995年:グロス(日本ハム/16勝)
1996年:グロス(日本ハム/17勝)
2002年:パウエル(近鉄/17勝)
2011年:ホールトン(ソフトバンク/19勝)