前半戦で29発!
メジャーリーグは現地時間15日(日本時間16日)に15試合を消化し、オールスター休みに突入した。
前半戦を振り返ると、開幕直後は大谷翔平(エンゼルス)が日米で大きな話題を集めた。193センチ、92キロという体格から、投手としては160キロ超えの速球を、打者としては少ない打席数ながら日本人離れした飛距離を見せつけた。
大谷は、日本人選手の中では体格面でかなり大柄と言えるが、メジャーの選手には同じくらいの体格の選手がゴロゴロしている。大型選手の代表格といえば、ヤンキースのアーロン・ジャッジ(201センチ、128キロ)やジャンカルロ・スタントン(198センチ、111キロ)といったところか。
そんななか、両リーグを通じて最多本塁打数(29本)を記録しているのが、レッドソックスのJ.D. マルティネスとインディアンスのホセ・ラミレスの2人だ。マルティネスは、191センチ、100キロと大きい部類に入るが、ラミレスは175センチ、75キロとかなり小柄だ(体重は少し“さば”を読んでいそうだが…)。
25歳のラミレスは、前半戦を終えた現段階で昨季記録した自己最多本塁打数に並んでいる。さらに脚力もあり、盗塁数は20個に上る(ア・リーグトップと2個差)。後半戦に盗塁のペースを上げることができれば、史上5人目の「40-40」も狙える位置にいる。
【MLBの本塁打トップ5】
29本:マルティネス(191/100 レッドソックス)
29本:ラミレス (175/ 75 インディアンス)
25本:ジャッジ (201/128 ヤンキース)
25本:リンドーア(180/ 86 インディアンス)
25本:トラウト (188/107 エンゼルス)
※カッコ内は(身長/体重 所属)
アルトゥーベに続け!
ナ・リーグの本塁打王争いはア・リーグに比べて少し数字が落ちる。トップはブリュワーズのヘスス・アギュラーで24本。アギュラーは、191センチ・113キロとメジャーでも大柄な選手といえる。本塁打王争いの上位は他に、ノーラン・アレナド(ロッキーズ/188センチ・93キロ)や、オールスターのホームランダービーで優勝したブライス・ハーパー(ナショナルズ/188センチ・100キロ)という大きめの選手が名前を連ねるが、アギュラーから4本差の6位タイにブレーブスのオジー・アルビースという選手がいる。
アルビースは昨季メジャーデビューを果たし、今季が2年目の21歳。173センチ・75キロと、その体格はラミレスとほぼ同じサイズの二塁手だ。
メジャーを代表する小柄な現役選手といえば、アストロズのホセ・アルトゥーベ(168センチ・75キロ)が最も有名だが、ラミレスとアルビースにはアルトゥーベを超えるような活躍に期待したいところだ。
【ナ・リーグ本塁打ランク】
24本:アギュラー(191/113 ブリュワーズ)
23本:アレナド (188/ 93 ロッキーズ)
23本:ハーパー (188/100 ナショナルズ)
22本:マンシー (182/ 95 ドジャース)
21本:ゴールディ(191/102 Ⅾバックス)
20本:アルビース(173/ 75 ブレーブス)
文=八木遊(やぎ・ゆう)