コラム

嬉しい悩み?巨人浮上のカギを握る“外国人枠”の運用

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高橋由伸監督にとっては嬉しい頭痛…?(C)KYODO NEWS IMAGES

巨人に現れた救世主候補


 敵地で3連勝と良い形で後半戦をスタートさせた巨人。ところが、苦手とする広島に3連敗を喫すると、24日の試合でもヤクルトに敗れて4連敗。その勢いが失われつつある。

 そんな中で試金石となるのが25日・26日の試合。好スタートの原動力となったテイラー・ヤングマンとC.C.メルセデスの助っ人が再び先発する予定。先発ローテーションの構成に苦しんでいたチームに彗星の如く現れた救世主候補は、再びチームを上昇気流に乗せる投球を見せてくれるのか。大きな注目が集まっている。


浮上する問題


 “救世主候補”の出現は喜ばしいことであるのだが、これによってまた新たな問題が浮上するということも忘れてはならない。「外国人枠」の問題だ。

 プロ野球では、一軍に登録できる外国籍選手は「4人」までと定められており、また「投手4:野手0」・「投手0:野手4」のような極端な運用は不可。なのでフルで枠を使う場合は「投手3:野手1」・「投手2:野手2」・「投手1:野手3」の3パターンとなる。

 現在の巨人はというと、ストッパーを務めているスコット・マシソンとヤングマン、メルセデスで投手が3人、そこに野手のケーシー・マギーを加えた計4人のフル体制。ファームには昨季のリーグ本塁打王アレックス・ゲレーロや、序盤はストッパーを務めていたアルキメデス・カミネロといったところが控えている状態だ。


 マギーは一時期の不振から抜け出し、6月は月間打率.317、7月は.324とようやく本領を発揮しつつある。坂本勇人が離脱中の打線において、必要不可欠な存在だ。

 カミネロに代わってストッパーを務めているマシソンも同様で、チームにとって欠かせないピース。7月20日の広島戦では逆転サヨナラ弾を浴びたものの、安定した投球で今季もブルペン陣の柱となっている。

 このように4つのイスのうち2つはアクシデントでもない限り不動なものとなっているだけに、実質的に2つの枠をヤングマン、メルセデス、ゲレーロ、カミネロ、そしてメルセデスと同じくシーズン中に支配下登録を勝ち取ったサムエル・アダメスの5人で奪い合うことになる。変化する選手の調子とチームの状態を見極めながら、誰を起用するのかを決めなければならない。


問われる指揮官の判断力


 とはいえ、一度抹消すれば10日間は再登録ができない。もし判断を間違えば数試合の間は我慢を強いられることになり、またそれによって選手のモチベーションが落ちてしまったりという懸念もある。現状を的確に捉える力と、判断力が欠かせない。

 ヤングマンとメルセデスの2人は先発不足のチームを救ったが、その後のチームは坂本勇人の離脱によって迫力不足は否めず、そうなるとゲレーロを昇格させたいという考えも当然出てくることだろう。

 また、これから日程的にも6連戦が続いていく厳しい戦いの中、異常なまでの暑さも相まってチームの疲弊は必至。そうなると、毎日のように出番の可能性があるリリーフ陣にカミネロやアダメスといったフレッシュな力を加えて万全を期すという選択肢もある。


 順位的には依然として2位につけているものの、首位・広島とのゲーム差は「9」にまで拡大。もうこれ以上離されるわけにはいかない。高橋由伸監督はいかにしてチームを上位追撃に導くのか。なかでも“外国人枠の運用”は大きなカギを握る。



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