再々昇格後は絶好調!
3度目の一軍昇格を果たした清宮幸太郎(日本ハム)が好調だ。
7月の抹消後は右肘の故障もあって出場機会がなかったものの、8月10日に二軍で実戦復帰すると、そこから6試合で打率.429、2本塁打、6打点の大暴れ。21日には一軍昇格を果たすと、以降は9試合で打率.333、3本塁打、8打点とファームでの勢いそのままに結果を残している。
8月25日・26日の楽天戦では、高卒新人として1988年の立浪和義(中日)以来で30年ぶりの2試合連続猛打賞も記録。やや元気がなくなってきたチームの起爆剤となりつつある。
また、今からちょうど1年前に清宮と並ぶ高評価を受けていた安田尚憲(ロッテ)も、8月10日に一軍初昇格を果たした。6試合のスタメン出場で1安打と結果を残すことはできなかったものの、ファームに戻ってからは3試合連続で本塁打をマーク。一軍での経験を糧に、着実な進歩を見せている。
このように、夏場に入って高卒ルーキーたちの活躍が目立つようになってきた。
内野の要・遊撃を定位置に
清宮・安田とともにドラフト1位で指名を受けた村上崇隆(ヤクルト)も、2人に負けず劣らずの活躍ぶりを見せている。
育成方針も含めたチーム事情から一軍デビューはお預けとなっているものの、ファームでは89試合の出場で打率.290、15本塁打、63打点と堂々たる成績。盗塁も16個決め、6月にはファームの月間MVPに輝くなど、その活躍は際立っている。8月8日を最後に試合に出場していないことは気がかりだが、今後のチームを背負う存在として期待は高い。
また、ドラフト6位入団ながら多くのチャンスを得ているのが、西巻賢二(楽天)である。
8月に2度目の昇格を果たすと徐々に出場機会を増やしていき、8月17日のロッテ戦からは戦線離脱となった茂木栄五郎に代わって遊撃のポジションで全試合にスタメン。平石洋介監督代行も大きな期待をかけている。
そんな期待に応えるように、遊撃という負担の大きなポジションをこなしながら、ここまで打率.305とバットの方でもチームに貢献。最下位に低迷するチームの希望の光となっている。
投手と比べ、早くからの活躍が難しいとされる高卒野手。1年目から多くの経験を得ている彼らは、早くからチームの主力として定着することができるか。残る1カ月ちょっとのシーズンで多くのことを学び、さらなる成長に期待したい。