コラム

酷暑のなかで頼もしさを増すタフな中継ぎ投手たち

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日本ハムの宮西尚生(C)KYODO NEWS IMAGES

まれにみる「打高投低」シーズン


 この夏は全国的に記録的な猛暑に見舞われた。9月に入ったというのに、気象庁の予報によれば多くの地域で30度超えの日がまだまだ続くという。そして、今季のプロ野球は開幕直後からいわゆる「打高投低」の傾向にある。当然、早いイニングで先発投手が降板するケースも多く、その分、中継ぎ投手の負担も例年より増加している。

 そんな厳しいシーズンで、チームに大きく貢献しているタフな中継ぎ投手に注目してみたい。以下は今季のホールド数ランキング(※数字は全て9月1日終了時点)だ。

【セ・ホールド数ベスト5】
31H:近藤一樹 (ヤ)60試4勝3敗1S 防3.47
25H:パットン (De)42試3勝0敗0S 防2.93
24H:澤村拓一 (巨)48試1勝6敗0S 防4.56
23H:ジャクソン(広)42試3勝1敗1S 防2.70
23H:桑原謙太朗(神)45試4勝1敗0S 防3.12

【パ・ホールド数ベスト5】
32H:宮西尚生 (日)46試3勝1敗0S 防1.45
30H:山本由伸 (オ)48試4勝1敗1S 防2.27
25H:松永昂大 (ロ)49試2勝2敗0S 防1.87
22H:加治屋蓮 (ソ)57試3勝1敗0S 防3.50
20H:嘉弥真新也(ソ)53試2勝1敗0S 防1.03
20H:吉田一将 (オ)49試3勝4敗0S 防3.33


ホールド数トップはタフネス投手の代名詞・宮西


 セ・リーグのトップは近藤一樹(ヤクルト)の31ホールド。防御率は3.47と、決して安定感抜群とまでは言えないものの、ここまで12球団トップの60試合に登板。新守護神・石山泰稚につなぐセットアッパーを務めるが、大量リードやビハインドの場面でも登板するケースもあり、まさに大車輪の働きでチームを支えている。

 一方、パ・リーグのトップは「タフネス投手」の代名詞・宮西尚生(日本ハム)。近藤を上回る12球団トップの32ホールドを挙げている。昨季、10年連続50試合登板を見事に成し遂げた宮西。しかし、その防御率は3.32と、らしくない数字であった。

 昨オフ、テレビ番組に出演した際「ただ50試合に投げるのではなく、満足のいく50試合にしたい」と語った宮西。今季はここまで防御率1.45。7月6日のロッテ戦では山口鉄也(巨人)の273ホールドを抜き去り、通算ホールド記録の歴代トップの座に就いた。現在、その数を289まで伸ばしている。チームの優勝が最大の目標ではあるだろうが、個人の記録としては「満足のいく」シーズンになるのではないか。

 酷暑のシーズンも、蓄積した疲労の影響が表れる終盤に差し掛かった。中継ぎ投手たちにとっても踏ん張りどころだ。タフな彼らに例年以上の敬意を表し、ペナントの行方を見守りたい。

 ちなみに、登板数のトップ5は以下のとおり。

▼ セ登板数トップ5
60試合:近藤一樹(ヤ)4勝3敗31H1S 防3.47
55試合:石山泰稚(ヤ)3勝2敗6H25S 防2.38
55試合:中崎翔太(広)3勝0敗5H29S 防2.83
55試合:砂田毅樹(De)0勝1敗18H0S 防3.35
51試合:三上朋也(De)1勝1敗17H0S 防2.98

▼ パ登板数トップ5
57試合:加治屋蓮 (ソ)3勝1敗22H0S 防3.50
56試合:益田直也 (ロ)2勝6敗13H3S 防3.29
55試合:高梨雄平 (楽)1勝3敗13H1S 防2.23
54試合:増井浩俊 (オ)1勝4敗9H30S 防2.25
53試合:嘉弥真新也(ソ)2勝1敗20H0S 防1.03
53試合:森 唯斗 (ソ)2勝4敗6H25S 防3.12


文=清家茂樹(せいけ・しげき)
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