コラム

前田・平野にチャンス?日本人3人目の“胴上げ投手”となるか

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ダイヤモンドバックス・平野佳寿

熾烈なナ・リーグ西地区の戦い


 9月もあっと言う間に半分を消化し、メジャーの2018年シーズンもいよいよ佳境。各地で激しい戦いが繰り広げられるなか、ナ・リーグ西地区では三つ巴の争いが続いている。

 現地時間13日(日本時間14日)までの段階で、首位に立っているのがロッキーズ。10日から行われたダイヤモンドバックスとの4連戦を3勝1敗と勝ち越し、2位のドジャースには1.5ゲームの差をつけている。

 3位につけるダイヤモンドバックスは首位から4.5ゲーム差。残り試合数(15)を考えると、逆転は厳しいと言っていいだろう。ただ、それぞれ直接対決を3試合ずつ残しており、最終順位が入れ替わる可能性も大いにある。

【ナ・リーグ西地区順位表】※上位3チーム抜粋/現地13日終了時点
1位 ロッキーズ 81勝65敗 ---(残り16試合)
2位 ドジャース 80勝67敗 1.5(残り15試合)
3位 Dバックス 77勝70敗 4.5(残り15試合)


前田と平野に胴上げ投手の可能性…?


 ここまでロッキーズがやや優勢な状況だが、ドジャースには前田健太、ダイヤモンドバックスには平野佳寿が所属しており、ひいきにしている日本のファンも多いはず。両チームとも本来の守護神が不振、もしくは万全ではなく、こうなると前田と平野どちらかが胴上げ投手になる可能性も十分考えられる。

 広島時代にリーグ優勝の経験がなかった前田は、ドジャース加入後の2016年・2017年と2年連続で地区優勝を経験。チームの絶対的守護神であるケンリー・ジャンセンは今季終了後に心臓手術を受けることが決まっており、あまり無理はできない状態だ。今季途中からリリーフに回り、ここまで2セーブを挙げている前田が、試合展開によっては今後も9回を任される可能性もある。

 平野もオリックス時代は優勝経験がなかった。ダイヤモンドバックスは本来の守護神であるブラッド・ボックスバーガーがここに来て中継ぎに降格。勝ちパターンのここ2試合は平野が9回のマウンドを託され、メジャー初セーブも挙げた。12日のロッキーズ戦ではサヨナラ2ランを打たれたが、現時点でチーム内では最もクローザーに近い位置にいる。


 ちなみに、日本人で胴上げ投手の経験があるのは佐々木主浩(マリナーズ/2001年)と上原浩治(レッドソックス/2013年)の2人のみ。上原は地区優勝に加え、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズ、そしてワールドシリーズの計4度胴上げ投手になったのは記憶に新しい。

 前田もしくは平野がプロ生活初の胴上げ投手になるには、まずはロッキーズとの三つ巴を制することが絶対条件。そして、最後のマウンドを託されるには、残りの登板機会で失敗はほぼ許されないだろう。

 混戦のまま4コーナーを回ったナ・リーグ西地区は、どのようなエンディングを迎えるだろうか…。


文=八木遊(やぎ・ゆう)


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