コラム

ユーセイは何所へ?!【ボクたちにはMLBが必要なんだ!】

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米国への出発を前に取材に応じた菊池雄星投手=12月16日・成田空港

第8回:You Say “Yes”!


 MLB全30チームの運営にかかわる全ての関係者、また代理人などが一堂に会し、来季以降のリーグ運営、また選手の去就やトレードについて直接話し合いが行われる一大イベント『ウインター・ミーティング』が今年も、12月上旬に4日間の日程でラスベガスにて開催されました。

 この恒例行事はナショナル・リーグが発足した1876年、最初のオフシーズンから行われており、1901年からは毎年開催されるようなりました。またMLBだけでなく100球団以上が集まるMiLB(マイナーリーグ)が主催する、新たに野球界で働くことを夢見る人々を集めての就職フェアや、スポーツメーカーや球場で売られるフードの新商品の売り込みなども同時に行われます。

 さらにはNPB(日本野球機構)やKBO(韓国野球委員会)など、アメリカ以外からの野球関係者も集まるようになり、今年は楽天の石井一久GMも初参加。MLBで39勝を挙げた実績と知名度もあるので、今後アメリカの野球関係者とのパイプを太くし、優秀な外国人選手を数多く獲得するための良い土台作りになれば、来年以降の楽天も非常に楽しみになってきますね。


積極的なマリナーズ


 今年のウインター・ミーティング、目玉は何といっても野手陣の2人、ブライス・ハーパー(ナショナルズFA)、マニー・マチャド(ドジャースFA)。結局、期間中には動きがなかったのですが、それ以外の選手、特に投手は色々と動きがありました。

 特に積極的に動いたのがシアトル・マリナーズ。ジェームズ・パクストン(先発左腕)、ロビンソン・カノ(二塁)、エドウィン・ディアズ(クローザー右腕)、ジーン・セグラ(遊撃)など主力を次々と放出し、現状のチームを解体。人件費を削減して有望な若手を集め、2年後のタイトル争いに照準を合わせました。

 その中心となったジェリー・ディポトGMは開催期間中、激務により体調不良に陥り現地の病院へ緊急入院する事態を迎えながらも、病床からインディアンス、レイズとの三角トレードを敢行。獲得したばかりのカルロス・サンタナ(元フィリーズ/一塁)をインディアンスへ放出し、そのインディアンスから大砲エドウィン・エンカーナシオン(一塁・DH)を獲得しました。

 ただ、今回の会場に飛んでいる携帯の電波が弱かったらしく、イライラしたディポトGMが急病に罹り入院→病院で電波が繋がるようになり元気になってトレードも決め無事退院、という噂も……(笑)。


菊池雄星におススメの3球団


 そして、日本のMLBファンにとってはもう一人、気になる選手がいます。そう、西武からポスティングされた菊池雄星投手。敏腕代理人として知られるスコット・ボラス氏が窓口となり、12月4日から譲渡金を支払う意志を持つMLB球団との交渉が解禁されました。菊池投手自身は11月前半に一度渡米して、半月ほどボラス氏が所有するトレーニング設備で自主トレを行っていたとのこと。


 日本時間12月16日現在、まだ移籍先は決まっていませんが、ボラス氏曰く「ほぼ全球団が興味を示している」、MLB公式サイトでも現時点で先発投手としてはダラス・カイケル(アストロズFA)に次ぐ2番目の目玉と格付けされています。その中から、今回は私MOBYが独断と偏見でオススメの移籍先を3球団、次点を1球団、ご紹介出来ればと思います(順不同)。

◎:ジャイアンツ(ナ・リーグ西地区4位)
大黒柱の左腕マディソン・バムガーナー以外の先発ローテ、ジョニー・クエトがトミー・ジョン手術、ジェフ・サマージャが右肩痛で共に来季の目処が立たず、先発の補強は急務。投手有利のAT&Tパークで投げられることも有利に働くでしょう。しかも一昨年までMLBニュース番組を担当していた奥様の深津瑠美さんは、ブログで「バム様」と呼ぶほどのバムガーナーの大ファン。

◎:ブルージェイズ(ア・リーグ東地区4位)
今季は主力を次々と売り払い、さらにエースのマーカス・ストローマンも絶不調で、先発投手陣の再建は急務かつ横一線。球団スカウトも足繁く日本に通い菊池をスカウトし続け、菊池の補強は最優先事項のひとつと報じられています。そしてトロントのファンは、川崎宗則以来の日本人選手を待ち望んでいることは間違いないはず!

◎:マリナーズ(ア・リーグ西地区3位)
先発左腕のジェームズ・パクストンを放出、チームの顔であるフェリックス・フェルナンデスは衰えを見せ始め、先発ローテが確定しているのはマイク・リークとマルコ・ゴンザレスくらい。数多くの日本人選手がプレーしてきた実績、若返りを図るチームと一緒に成長できるタイミング、更には開幕戦が何と東京ドーム!いきなり凱旋登板って、タイミング良すぎ!

△:ドジャース(ナ・リーグ西地区1位)
多くの日本人投手が活躍してきたドジャースは来季も先発陣は盤石ですが、2年連続でワールドシリーズ敗退、来季こそは!と既に来年のポストシーズンを睨んでいるのなら、先発投手は何人いても困らないのかもしれません。しかも奥様の深津瑠美さんは上記「バム様」以上にクレイトン・カーショウのことを「神推し」と呼ぶほどの大ファン。スコット・ボラス氏もLA近郊に在住しています。


君が“イエス”と言うのなら…


 交渉期限は日本時間1月3日午前7時。上記球団以外にも「今年のオフは金に糸目を付けない」と発言しているフィリーズ、いまだ日本人選手が所属したことのない唯一の球団であるレッズなどが獲得へ動いていると報じられています。

 去年の今頃、ボクも含め、大谷翔平選手がエンゼルスに入団すると予想した人がどれだけいたでしょうか。菊池雄星投手も、あっと驚く球団と契約を結ぶ可能性も十分にあるでしょうね。

 最後に、冒頭のタイトルなんですが、The Beatlesのナンバー『Hello Goodbye』の冒頭の歌詞で、以下のように歌われているんです。

You say “Yes”, I say “No”,
You say “Stop” and I say “Go, go, go”.

 菊池“雄星”投手とボラス氏の間でも、こんなやり取りをしているのかな……とふと思ってしまったボクでした!しょーもなくてスミマセン!


文=オカモト“MOBY”タクヤ
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