コラム 2020.02.24. 18:00

「つなぐ下位打線」で、今季の西武打線も強力?!

無断転載禁止
西武・スパンジェンバーグ

7〜9番打者の連打で挙げた先制点


 秋山翔吾(米レッズ)が抜け、戦力ダウンが危惧される西武打線だが、杞憂に終わるかもしれない。フレッシュな顔ぶれの「下位打線」が、なかなか魅力的なのだ。

 2月23日に行われたロッテとの練習試合の3回、先頭で打席に立ったのは、「7番」に起用された新外国人・スパンジェンバーグ。三遊間への打球は打ち損じたようなあたりではあったが、全力疾走を見せて内野安打とした。練習試合で見せた外国人選手の全力疾走にスタンドは湧き、早くもファンの心を掴みつつある。


 続く「8番」は、まだ一軍の公式戦出場がないプロ5年目、26歳の川越誠司。その川越は、鋭い打球を右前に飛ばし、無死一二塁にチャンスを拡大。すると、9番のプロ2年目、23歳の佐藤龍世は、内角高めのボールに詰まりながらも、しっかりバットを振り抜き、弾かれた打球は左前へ。浅いあたりではあったが、ここでも二塁走者のスパンジェンバーグは全力疾走を披露し、先制のホームを踏んだ。

 入団会見の席で「足の速さも自分のストロングポイント」と語っていたスパンジェンバーグは、その言葉通り、近年の西武の強さのひとつでもある、高い走塁意識をすでに持ち合わせていることをアピールした。この回は、下位打線が連打でつないで上位打線に回したことで、3番・森友哉のタイムリーも呼び込んだ。基本的に投手が打席に立たないパ・リーグの場合、やはり下位打線に力があると、一気に得点力が増すことになる。


下位の打者が練習試合で連日の活躍


 また、ここまでのところスパンジェンバーグは、選球眼もいいように見える。この日の6回に四球を選んだ他、前日のロッテとの練習試合でも3打席すべて四球で出塁している。バットを振り回すタイプの外国人選手ではなく、なかなかしぶとい打者という印象だ。

 また、佐藤は3回の適時打の他、7回に二塁打、9回に中前打を記録し、3安打猛打賞をマーク。川越は前日のロッテとの練習試合で勝ち越し2ランを放った他、スパンジェンバーグらがつないでつくった5回の二死満塁のチャンスできっちり押し出し四球を選ぶなど、西武の下位打線には、「つなぐ意識」も感じられる。

 どうしても山川穂高や中村剛也、森など、長距離砲の一発や長打にフォーカスが当てられがちだが、西武打線には高い走塁意識とつなぐ意識もある。怖い「つなぐ下位打線」によって、今季の西武打線も強力なものとなりそうだ。


文=清家茂樹(せいけ・しげき)

【PR】埼玉西武ライオンズを観戦するなら「DAZN Baseball」

就任2年目の松井稼頭央監督は髙橋光成、今井達也、平良海馬、隅田知一郎ら充実の投手陣と足を絡めた攻撃にさらに磨きをかけ5年ぶりのリーグ制覇を目指す!

「DAZN Baseball」とは、月額2,300円(税込)でDAZNのプロ野球コンテンツをすべて楽しめるプランです(月々払いの年間プランのみ)。

プロ野球だけを楽しみたい方は、月額4,200円(税込)のDAZN Standard​よりも1,900円お得に視聴できます。

POINT

ペナントシリーズ、交流戦、CSまで余さず堪能できる!

② オフシーズンもドキュメンタリーやバズリプレイなどコンテンツが充実!

毎月2,300円でライブ配信・見逃し配信・ハイライトまで視聴可能!

楽天モバイルなら追加料金ゼロで
パ・リーグが楽しめる!【PR】

楽天モバイル パ・リーグSpecial

楽天モバイルに申し込み「Rakuten最強プラン」を契約すると、公式戦やオリジナル番組を追加料金0円で楽しめます。携帯キャリアを乗り換えず、「デュアルSIM」としての契約もおすすめ。パ・リーグをお得に観戦できるチャンスをお見逃しなく。

POINT

① パ・リーグ主催の公式戦・オリジナル番組が見放題!

② 見逃し配信にも対応! スマホやTVなど好きなデバイスで視聴可能!

③ キャリア乗換不要。お得で手軽な「デュアルSIM」契約もオススメ!

ポスト シェア 送る

もっと読む

  • ALL
  • De
  • 西