コラム 2020.10.01. 06:00

澤村の復活で話題に…シーズン途中の「年俸格差トレード」を振り返る

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澤村拓一 (C) Kyodo News

年俸格差は1億円以上! 新たなトレードの歴史が刻まれた


 2020年9月7日、澤村拓一投手(32)のトレードが発表された。2011年、巨人にドラフト1位で入団して以来、150キロ超の豪速球を武器に新人王、セーブ王などのタイトルを獲得してきた右腕だったが、今季は開幕から不振が続き、13試合に登板して1勝1敗、防御率6.08と低迷。開幕から1カ月後の7月25日の登板を最後に、一軍からは遠ざかっていた。

 そんな澤村のトレード相手となったのが、ロッテでは一軍実績がほとんどない香月一也選手(24)。推定年俸1億5400万円の澤村に対し、香月は推定年俸650万円ということもあり、「年俸格差トレード」といったワードが話題となった。


2対1のトレードで成果出した横浜


 この年俸格差トレード、過去にはどんなものがあったのか――。検証したのは、推定年俸が1億円を超える日本人選手がシーズン途中にトレードに出されたケース。80年以上のプロ野球の歴史を振り返っても、シーズン途中となると澤村を含めてもわずか3例しかない超レアケースだった。

<2001年>
【横浜】波留敏夫(1億円)⇔【中日】種田仁(4400万円)・山田博士(1260万円)
※以下金額はすべて推定

▼ 波留敏夫(横浜⇒中日)
・移籍直前 :13試合 打率.143 0本塁打 0打点
・移籍直後 :92試合 打率.240 1本塁打 20打点
・2年目以降:39試合 打率.218 0本塁打 7打点(在籍1年)

▼ 種田仁(中日⇒横浜)
・移籍直前 : 8試合 打率.176  0本塁打 1打点
・移籍直後 : 98試合 打率.278  4本塁打 42打点
・2年目以降:613試合 打率.279 27本塁打 197打点(在籍6年)

▼ 山田博士(中日⇒横浜)
・移籍直前 :一軍登板なし
・移籍直後 : 2試合登板 0勝1敗 防御率4.50
・2年目以降:60試合登板 4勝9敗 防御率3.73(在籍3年)


<2012年>
【ロッテ】サブロー(1億3000万円)⇔【巨人】工藤隆人(2000万円)+金銭

▼ サブロー(ロッテ⇒巨人)
・移籍直前 :19試合 打率.271 2本塁打 9打点
・移籍直後 :48試合 打率.243 1本塁打 9打点
・2年目以降:在籍なし※ロッテへ復帰(在籍半年)

▼ 工藤隆人(巨人⇒ロッテ)
・移籍直前 :一軍出場なし
・移籍直後 :53試合 打率.200 0本塁打 5打点
・2年目以降:24試合 打率.167 0本塁打 0打点(在籍1年)


<2020年>
【巨人】澤村拓一(1億5400万円)⇔【ロッテ】香月一也(650万円)

▼ 澤村拓一(巨人⇒ロッテ)
・移籍直前:13試合登板 1勝1敗 1ホールド 防御率6.08
・移籍直後: 9試合登板 0勝0敗 1セーブ 5ホールド 防御率1.04

▼ 香月一也(ロッテ⇒巨人)
・移籍直前の成績:一軍出場なし
・移籍直後の成績:3試合 打率.000 0本塁打 0打点


 澤村と香月のトレードを除いた2例を見ると、何とも言えない結果に終わっている。1億円プレーヤーを獲得した中日と巨人では、移籍初年度にまずまずの成績を残したものの、在籍期間は非常に短く、まさに穴埋め的な補強。トータルで見ると、1億円プレーヤーを放出した横浜とロッテが得をしたと言えるのかもしれない。

 なかでもトレードで完全に得をしたのは、横浜か。移籍前年の2000年頃から故障が増えてコストパフォーマンスが落ちてきた選手を放出して、向こう6年もレギュラーを張ることになる種田仁と、ブルペンで奮闘した山田博士を獲得。ちなみに種田は、在籍4年目の2005年に全試合出場を果たし、年俸は1億円に達した。

 巨人は右の代打要員としてサブローを獲得したが、シーズン終了後にFAで古巣ロッテに復帰。在籍期間はわずか6カ月という半ばレンタル移籍のようなかたちになった。半年間のプレーで工藤隆人+金銭を差し出したという格好だ。

 ここまでの5ホールドという結果を見てもわかるように、澤村はブルペンに欠くことのできない存在となっている。優勝争いを演じているチームにとって必要不可欠な戦力であり、額面通りの活躍といっていいだろう。一方の香月も長打力を秘めた伸びしろ満点の選手であることは間違いない。

 今回の格差トレードが両選手にとって、そして両チームにとって有意義なものだったと振り返られるような活躍を、ふたりには期待したいところだ。


文=福嶌弘(ふくしま・ひろし)

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