コラム 2020.12.18. 10:00

大台突破でさらに発奮?! 年俸1億円超えで契約更改した高卒野手の翌年成績

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ヤクルト・村上宗隆[写真は2020年] (C) Kyodo News

燕の若き大砲・村上が年俸1億円の大台に


 12月7日に契約更改したヤクルトの村上宗隆が、「高卒野手における史上最速での年俸1億円超え」を達成し、大きな注目を集めた。

 3年目を迎えた今季の村上は、4番打者として君臨。打率は前年の「.231」から「.307」へと上昇し、出塁率はリーグトップの「.427」。28本塁打、86打点はそれぞれリーグ2位という素晴らしい成績だった。これらの数字を評価し、ヤクルトは来季で4年目を迎える村上に対して年俸1億円を掲示。前回の契約更改では4500万円(推定)だったことを考えると、倍以上の金額を手にすることになった。

 村上と同じヤクルトに所属し、球界を代表する打者として活躍している山田哲人は6年目での1億超えだった。その年数よりもかなり早い段階で大台を達成したことになる。


その後の活躍ぶりが顕著な1億円プレーヤーたち


 以下は2000年以降、プロ入りから7年目までに1億円プレーヤーとなった高卒野手の選手たちの成績で、大台を超えた契約更改の翌シーズンの成績をまとめてみた。(※カッコ内の年度は、1億円を超えた年度)

【高卒3年目】
▼ 大谷翔平(日本ハム/14年オフ:3000万→1億)

・2014年投手:24登板 11勝4敗 防御率、2.61
・2014年打撃:87試合 打率.274 10本塁打 31打点

・2015年投手:22登板 15勝5敗 防御率2.24<最多勝、最優秀防御率、最高勝率、ベストナイン受賞>
・2015年打撃:70試合 打率.202 5本塁打 17打点


【高卒5年目】
▼ 坂本勇人(巨人/10年オフ:8000万→1億2000万)

・2010年:144試合 打率.281 31本塁打 85打点

・2011年:144試合 打率.262 16本塁打 59打点


【高卒6年目】
▼ 山田哲人(ヤクルト/15年オフ:8000万→2億2000万)

・2015年:143試合 打率.329 38本塁打 100打点<最優秀選手、トリプルスリー、本塁打王、盗塁王、最高出塁率、ベストナイン>

・2016年:133試合 打率.304 38本塁打 102打点<トリプルスリー、盗塁王、ベストナイン>

▼ 西岡剛(ロッテ/07年オフ:7000万→1億4000万)
・2007年:130試合 打率.300 3本塁打 40打点<ベストナイン、ゴールデングラブ賞>

・2008年:116試合 打率.300 13本塁打 49打点

【高卒7年目】
▼ 筒香嘉智(DeNA/15年オフ:4600万→1億)
・2015年:138試合 打率.317 24本塁打 93打点<ベストナイン>

・2016年:133試合 打率.322 44本塁打 110打点<本塁打王、打点王、ベストナイン>


 チームの顔ともいうべきスター選手がズラリと並ぶが、注目したいのはほとんどの選手が1億円プレーヤーになった翌年は、故障もなく安定した成績を残していること。

 1億円プレーヤーとして迎えたシーズンに自身初のタイトルを獲得した大谷翔平や筒香嘉智などは、前年のチーム成績はそれぞれ、3位、6位と優勝を逃しており、年俸も上がりづらい状況だった。しかし、球団は若きスター選手たちをしっかりと評価。その結果、両者は初のタイトルを獲得し、チーム成績も前年より向上している。

 現在はメジャーリーグに活躍の場を移している筒香も、1億円プレーヤーとして迎えた2016年に打撃タイトル2冠を獲得し、チームも前年の最下位から3位に浮上。球団創立以来初となるCS出場を果たすなど、筒香にもチームにとっても飛躍の1年となった。

 坂本勇人の場合は成績を落としたようにも見えるが、坂本が1億円プレーヤーとして迎えた2011年は、打球が飛びにくい統一球が使用された初年度だった。そのなかで得点圏打率はリーグ1位となる「.361」を記録するなど、ここぞという場面で頼りになった。

 ちなみに、山田を除く4選手は1億円プレーヤーになってから3年以内にチームをリーグ優勝へと導いている。その山田は、チームをリーグ制覇に導いた年にリーグMVPを含め、打撃3部門でタイトルを獲得するなど大暴れし、1億を飛び越して一気に2億円プレーヤーとなっている。各選手とも、チームの中心としてしっかりと活躍していることに変わりはない。

 2年連続での最下位に終わったヤクルトではあるが、村上にはすぐさま年俸1億円を提示した。来季、村上がその評価に違わない成績を残し、チームを浮上させるキープレーヤーのひとりとなるのか、注目だ。

※金額は推定


文=福嶌弘(ふくしま・ひろし)

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