コラム

プロ注目の本格派左腕がセンバツへ!北海・木村大成がドラフト戦線に浮上する

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北海・木村大成投手 [写真提供=プロアマ野球研究所]

北海道を代表する本格派サウスポー


 1月29日に出場32校が発表された今年の選抜高校野球。「春はセンバツから」という言葉もあるが、今年のドラフト戦線もこの大会から大きな動きをみせていく。

 プロアマ野球研究所では、そんなセンバツに出場する有力候補を積極的に紹介していきたい。今回は、昨年の秋に抜群のピッチングを見せた北海道が誇る“本格派サウスポー”を取り上げる。


▼ 木村大成(北海)
・投手
・180センチ/76キロ
・左投左打

<2020年・秋季北海道大会成績>
4試(30回2/3) 防御率0.00 WHIP0.65
奪三振41 被安打14 与四死6 失点0
奪三振率12.03 被安打率4.11 四死球率1.76 

<主な球種と球速帯>
ストレート:135~145キロ
カーブ:110~115キロ
スライダー:120~125キロ
チェンジアップ:詳細不明

☆クイックモーションでの投球タイム:1.42秒


エースにふさわしい大車輪の活躍


 昨年秋の地方大会にて、投手で全国でもトップクラスの成績を残したのが、北海のエース・木村大成だ。

 北海道大会の4試合に登板して失点0。準決勝では3安打、決勝では2安打でいずれも9回を完封と、まさに大車輪の活躍でチームをセンバツ出場に導いた。

 特筆すべきは、無失点という点だけではない。1試合あたりの被安打率、奪三振率、四死球率なども全て高水準で、1イニングあたりどれだけの走者を許したかを示すWHIPも0.65と、高校野球ではなかなか見られない数字をマークしている。


 現場でそのピッチングを見たのは、準決勝の知内戦だ。この試合でも1回途中から2回途中まで4者連続三振を奪うなど、抜群の立ち上がりを見せて、3回まではパーフェクトピッチングを披露。

 4回二死から内野安打を喫してパーフェクトは途絶えたが、その後も全く相手を寄せ付けずに被安打3、10奪三振、わずか109球で完封して見せた。

 許した3安打のうち、2安打は内野安打で、明らかにヒットという当たりが1本だけというのも、いかに相手打線を完璧に抑え込んだか、ということを物語っている。1回から9回まで点を取られそうな雰囲気が全くなかった。


オリックス・田嶋大樹に近い雰囲気も


 木村の良さは、高校生サウスポーありがちなフォームやリリースの不安定さがなく、それでいながらも140キロを超えるスピードボールを投げられるところだ。

 少し肘を下げたスリークォーターだが、フォームにメリハリがあり、鋭く腕を振ることができる。「技巧派」というよりも、「本格派」としての魅力がある。

 雰囲気の近い投手となると、田嶋大樹(オリックス)が思い浮かぶが、高校時代の田嶋と比べても、安定感では木村が上回っているように感じた。ストレートのアベレージは130キロ台後半だが、狙って三振を奪いにいく時は、しっかり140キロを超えるだけのスピードもある。

 ストレートと同じ軌道から変化するスライダーに、落差のあるカーブもしっかり腕を振って投げられる点が強み。この日、はっきりとは確認できなかったが、持ち球としてチェンジアップもあるそうで、スライダーやカーブと対になるボールがレベルアップすれば、さらに攻略困難な投手となるだろう。


 フォームに関してひとつだけ気になったのが、踏み出した右足の膝が突っ張るのが早く、体重が乗り切っていないところだ。この課題が改善されれば、まだまだボールの勢いがアップする可能性は高い。

 センバツに出場するサウスポーでは、最速150キロを誇る松浦慶斗(大阪桐蔭)が高い注目を集めている。とはいえ、木村も安定感では決して引けはとらない。


 今後、ストレートがコンスタントに140キロ台中盤をマークするまでスピードアップできれば、貴重なサウスポーだけに、一気にドラフトの上位候補に浮上する可能性も高い。

 昨年開かれた秋の全道大会から、さらにスケールアップしたピッチングを見せてくれることを期待したい。


☆記事提供:プロアマ野球研究所
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