コラム 2021.04.17. 11:30

日本ハムは9戦目でようやく…過去10年「シーズン第1号最遅」チームの成績は?

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大田がチーム第1号を放つも、上昇気配は乏しく… (C) Kyodo News

チーム本塁打2は12球団ワースト


 開幕から3週間、日本ハムが苦しんでいる。

 17試合消化時点で4勝10敗3分の勝率.286とスタートダッシュに失敗。3月28日から4月8日にかけて、2引き分けを挟む7連敗を喫した。




 今季は栗山英樹監督が就任して10年目という節目の年。

 2年連続Bクラスのチームを継続して指揮することとなり、本人も「全てをさらけ出してやっていきます」と背水の覚悟を口にしていたが、現状は厳しい。

 苦戦の理由を探して見ると、やはり圧倒的な「長打不足」という部分が浮かび上がってくる。



 主砲の中田翔が打率.186で本塁打なし、OPS.493と不振に喘いでいるのをはじめ、チーム全体で見ても本塁打は開幕9戦目にようやくチーム1号を放った大田泰示と、髙濱祐仁が打ったプロ1号による2本だけ。

 開幕9戦目の“チーム1号”は今年の12球団最遅であり、ここまでのチーム本塁打2は12球団ワーストである。


「13戦ノーアーチ」のチームも…


 これだけ長打が出ないチーム状況を見ると、この後のシーズンでも苦戦は免れないと予感させるが、過去にチーム第1号本塁打が出るのが遅かったチームはどんな成績を残していたのだろうか…?
 
 ここでは、過去10年におけるチームの「シーズン第1号本塁打がもっとも遅かったチーム」の中で、「初本塁打まで開幕から5試合以上を要したチーム」をピックアップ。

 第1号が出た時点の開幕からの試合数と、最初に本塁打を打った選手、さらにはそのチームの最終順位を調べてみた。


<2012年>
巨人=11戦目(4月11日)
・チーム第1号:村田修一
・最終順位:86勝43敗15分(1位) ☆日本一

オリックス=11戦目(4月12日)
・チーム第1号:T-岡田
・最終順位:57勝77敗10分(6位)


<2013年>
阪神=7戦目(4月5日)
・チーム第1号:鳥谷敬
・最終順位:73勝67敗4分(2位)


<2015年>
西武=5戦目(4月2日)
・チーム第1号:浅村栄斗
・最終順位:69勝69敗5分(4位)


<2016年>
オリックス=14戦目(4月13日)
・チーム第1号:糸井嘉男
・最終順位:57勝83敗3分(6位)


<2017年>
ロッテ=5戦目(4月5日)
・チーム第1号:鈴木大地
・最終順位:54勝87敗2分(6位)


 2012年は打球が飛びにくい“統一球”を使用していたシーズン。仕方のない面もありそうだが、その2012年よりもチーム第1号が遅かったのが、2016年のオリックスだった。

 この年のオリックスは西武との開幕戦をサヨナラゲームで敗れるという幸先の悪いスタートとなったが、長打を期待された新外国人のブレント・モレルやブライアン・ボグセビックのエンジンがなかなかかからず、開幕10戦で3勝7敗と低迷。ついには2リーグ制になった1950年以降でワーストとなる、「開幕13戦ノーアーチ」という不名誉な記録まで作ってしまった。

 開幕14戦目の日本ハム戦で糸井嘉男がようやくチーム第1号となる本塁打を放ったが、長打不足はその後も続いた。結果、チーム本塁打数はリーグ5位の84本塁打、得点は12球団ワーストの499に終わっている。


“一発”を期に状態が上がった例も


 この次にチーム第1号本塁打が出なかったのは、統一球を使用していた2012年。

 この年は巨人とオリックスがともに開幕10試合ノーアーチ。その期間中の成績は巨人が2勝7敗1分、オリックスが3勝6敗1分と低迷気味だったが、チーム第1号本塁打が出て以降、巨人は打線に火がつき、5月には10連勝を記録して首位争いにまで加わっていく。しかし、オリックスは5月・6月も負け越して流れに乗れず、結果的に最下位に終わっている。


 2012年の巨人同様、チーム第1号本塁打が遅くともそのあと勢いづいたのが2013年の阪神。

 開幕から4戦ノーアーチ、シーズン5戦目となる4月5日の広島戦でも9回表まで本塁打が出なかったが、この回に鳥谷敬がシーズン第1号本塁打を放つと、延長12回表に福留孝介が日本復帰後最初のアーチで勝ち越して勝利。この年、阪神は3年ぶりのAクラス入りを果たしている。


 日本ハムは新たな打線の起爆剤を探すべく、ファームから若い力を次々と抜擢。ブレイク候補・野村佑希の離脱は残念ではあるが、ファームで大暴れを見せる万波中正や、ルーキーの今川優馬などが一軍で試合に出始めている。

 チームを救うのは主軸の復調か、はたまた新たな戦力か…。ここからの巻き返しに期待したい。


文=福嶌弘(ふくしま・ひろし)

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