ドジャース・筒香嘉智選手

◆ 結果が欲しい筒香だがチームは…

 23日(現地時間)のジャイアンツ戦で3試合ぶりのスタメン復帰を果たしたドジャースの筒香嘉智。1打席目に右前に適時打を放ったが、2打席目以降は快音が聞かれず。この日は4打数1安打で、シーズン打率を「.163」とした。

 渡米2年目を迎えた筒香がレイズからドジャースに移籍したのは今月の15日。マイナーへの降格、もしくは日本帰国という声も一部で聞かれたが、ドジャースに拾われた形でフロリダから西海岸へと移った。移籍後は、4試合でスタメンの機会を与えられているが、単打が2本あるだけで、打率もレイズ在籍時から悪化しているのが実情だ。

 14打数で7三振と、打撃内容もレイズ時代と比べて特に良くなったとは言い難い。しかし筒香の移籍は、ドジャースとレイズの両チームに大きな変化をもたらした。

 ドジャースは、筒香が初めてベンチ入りした15日の試合に勝利すると、23日まで7連勝中。打線は7試合合計38得点、投手陣も合計15失点と、投打がしっかりかみ合っている。筒香の移籍前には4つだけだった貯金は一気に「11」に増え、ナ・リーグ西地区首位のパドレスに1ゲーム差まで迫っている。

 一方、筒香が去ったレイズも絶好調だ。こちらは筒香をトレードに出した2日前の今月13日から9連勝中。貯金は「1」から「10」に増え、混戦模様のア・リーグ東地区でレッドソックスと並び首位に立っている。

 つまり、ドジャースとレイズはともに、筒香の移籍を機に負けなしの状態が続いているということになる。渡米1年目の昨季には、いきなりワールドシリーズという大舞台を経験した筒香。自身の成績は振るわずとも、関わるチームすべてに勝ち運をもたらす存在になろうとしている。

 チーム層の厚いドジャースでスタメンを張り続けるのは簡単なことではないが、なんとかDeNA時代の打棒を取り戻し、今年は主力選手として大舞台に立ってもらいたいところだ。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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