コラム 2021.06.08. 07:09

「戦国東都」でルーキー躍動!大阪桐蔭、報徳学園、横浜…名門出身者が大活躍

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国学院大・伊東光亮選手 [写真提供=プロアマ野球研究所]

衝撃を残した佐々木泰のデビュー


 大学野球界の大一番『第70回全日本大学野球選手権記念大会』が6月7日に開幕。

 全国各地から選りすぐりの強豪チームが一堂に会し、13日(日)までの短期決戦で頂点を争う。




 秋のドラフトで指名候補となる4年生の動向はもちろんのこと、今春の大学球界では“スーパールーキー”の活躍が目立った。

 その筆頭株が、青山学院大の1年生・佐々木泰(県岐阜商)。ベースボールキングでも4月23日配信のコラムでその活躍を取り上げたが、最終的に打率.371(リーグ2位)・4本塁打(同2位)、7打点という見事な成績を残して三塁手のベストナインに輝いている。

 一方、東都大学リーグで躍動した1年生は佐々木だけではない。ということで今回は、入学早々から見事な活躍を見せた同リーグのルーキーたちをピックアップして紹介したい。



国学院大・伊東光亮は東都一部でベストナイン


 佐々木とともに、いきなり東都一部でベストナインを受賞したのが、国学院大の伊東光亮(二塁手・大阪桐蔭)だ。

 高校時代は抜群の守備力が光るショートとして注目を集めた選手で、2年秋の近畿大会では初戦の立命館守山戦でホームランも放っている。


 春のリーグ戦では5戦目から出場し、いきなり3安打をマークすると、その後もヒットを量産。

 最終的には8試合の出場で11安打、リーグ5位となる打率.344という成績を残し、チームの優勝に大きく貢献した。


 高校時代に比べ、明らかにバッティングのレベルアップが感じられた伊東の“大学デビュー”。

 大坂桐蔭では2番や下位打線で打つことが多く、チームバッティングに徹しているという印象だったが、この春は強く振り切って、引っ張る打球も明らかに増えていた。

 5月7日の立正大戦ではリーグ戦初ホームランを放つなど、11安打中4安打が長打。秋のリーグ戦ではマークが厳しくなることも予想されるが、脚力を備えているだけに、ヒットを積み重ねていくことが期待できそうだ。

 その一方で、守備面はセカンドにコンバートされても変わらずにその持ち味を発揮。春のリーグ戦で失策はゼロだった。広い守備範囲と巧みなグラブさばきは、既にリーグでトップクラスだ。


国学院大の救世主となった坂口翔颯


 続いて2人目も国学院大から。投手の救世主的存在としてチームの優勝に貢献した、坂口翔颯(報徳学園)を取り上げたい。

 リーグ戦デビューとなった4月20日の青山学院大戦では、2点リードの8回裏無死一・二塁というピンチの場面に登板。このイニングは犠飛で1点こそ失ったものの自責点は0で、9回は三者凡退・2奪三振という見事なピッチング。見事にリードを守り切った。

 こうして鳥山泰孝監督の信頼を得た坂口は、その後も緊迫した場面でリリーフとしてフル回転。登板した6試合中5試合で、最後の投手となるなど、クローザーの役割を果たした。


 もともと高校時代から本格派として評判の右腕だった坂口。この春、確認できたストレートの最速は146キロだった。

 真上から投げ下ろすフォームでボールの角度は素晴らしく、フォークやツーシームといった縦の変化球も冴える。国学院大の投手陣はそれほど層が厚くないだけに、6月に行われる全日本大学野球選手権でも、坂口の投球がチームの命運を握ることになりそうだ。


早くもレギュラー奪取!


 冒頭で触れた佐々木と同じ青山学院大には、もう一人注目すべきルーキーがいる。大手晴(横浜)だ。

 4月20日の国学院大戦に「6番・指名打者」で先発出場していきなり3安打を放つと、残りの試合も全てスタメンで出場。最終的には6試合で6安打をマークして、チームの一部残留に貢献した。

 大きな構えからの懐の深いバッティングが持ち味で、センター中心に鋭い打球を弾き返す。チームは左打者が多いだけに、右打者の大手は秋のリーグ戦でも貴重な存在となりそうだ。


 また、野手でもう1人レギュラーを獲得したのが、東洋大の加藤響(東海大相模)だ。

 打率は1割台と大学野球の壁に苦しむも、4月30日の国学院大戦では初の長打となる二塁打を含む2安打をマーク。セカンドの守備では軽快なプレーを見せた。

 4月12日の立正大戦から10試合連続で先発起用されているところにも、期待の高さがよく表れている。チームは入れ替え戦に回ることとなったが、一部残留のためにも加藤の活躍が期待される。


 このほか、投手では高校時代から本格派として評判だった亜細亜大の北嶋洸太(駒大苫小牧)と小牟田龍宝(青森山田)、2年夏の甲子園で優勝投手となった東洋大の岩崎峻典(履正社)などもリーグ戦デビューを果たしている。

 昨年の高校3年生はコロナ禍で実戦の機会が多く失われたが、そんなハンデを乗り越えて、秋には多くの選手がチームの主力へと成長を遂げることを期待したい。


☆記事提供:プロアマ野球研究所
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