コラム 2022.03.13. 17:59

ラオウ・杉本裕太郎の真価が問われるシーズン 2年連続の30本塁打超えなるか

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オリックス・杉本裕太郎

今季は押しも押されもせぬ主砲としてスタート


 昨季プロ入り6年目にして大ブレイクを果たし、パ・リーグの本塁打王に輝いた“ラオウ”こと杉本裕太郎。

 キャリアハイを大きく更新する134試合に出場して打率.301、本塁打は32本。充実のレギュラー元年を経て、今年は主力として迎える2年目の戦いということになる。




 1年で立場が大きく変わり、相手からの警戒度も大きく変わっているこの春だが、オープン戦は4試合連続で安打を放つなど好発進。

 連続安打が止まってからもコンスタントに結果を残し、打率3割をキープして打点も8つ記録している。

 一方で気になることろと言えば、まだ本塁打が生まれていないということ。昨季いきなりシーズン30発の壁を打ち破った男だが、2年連続のタイトル獲得となると、その道のりは険しい。



本塁打数を伸ばしたのは2/13…?


 現在NPBでプレーしている現役の日本人選手で、シーズン30本塁打以上を記録したことがあるのは杉本を含めて14人。

 そのうち、杉本を除く13人を振り返ってみると、初めての30発到達の翌年に本塁打数を伸ばすことができたのは2人しかいないのだ。


 13人の名前を挙げてみると、福留孝介(中日)・中村剛也(西武)・坂本勇人(巨人)・T-岡田(オリックス)・柳田悠岐(ソフトバンク)・松田宣浩(ソフトバンク)・山田哲人(ヤクルト)・中田翔(日本ハム/現巨人)・山川穂高(西武)・岡本和真(巨人)・浅村栄斗(西武/現楽天)・丸佳浩(広島/元巨人)・村上宗隆(ヤクルト)。言うまでもないが、球界を代表する錚々たるメンバーが顔を揃える。

 だが、このなかで30本塁打初到達の翌年のシーズンも本塁打数をさらに伸ばすことができたのは、中村と浅村のたったふたりだけ。2年連続で30本塁打に到達したのも、山田・山川・岡本の3人が加わるだけで、合計5人しかいない。半分以上の選手は本塁打数を減らし、なおかつ30本塁打の大台にも届かなかったことになる。


 本人のコンディションをはじめ理由は様々だが、「長距離砲の証明」にもなる30本塁打を記録したことで、相手バッテリーのマークが厳しくなったことは容易に想像できる。

 杉本は昨季、本塁打王のタイトルを獲得しただけではなく、チームもリーグ優勝を遂げた。今季の杉本は優勝チーム・オリックスの主軸ゆえ、かなり厳しい攻め方をされるのではないか。

 加えて、両足首の手術で出遅れている吉田正尚の状況次第では、相手球団のマークが杉本だけに集中する可能性も否定できない。

 だが、その壁を打ち破らなければ、本塁打の上積みはできない。


 杉本にとっては、真価が問われる2022シーズン──。

 オリックスがパ・リーグ連覇を達成するためにも、より一層怖さを増した打棒を見せてほしい。


現役の日本人選手でシーズン30発以上の経験者


・福留孝介
2003年:34本
2004年:23本

・中村剛也
2008年:46本
2009年:48本

・坂本勇人
2010年:31本
2011年:16本

・T-岡田(オリックス)
2010年:33本
2011年:16本

・柳田悠岐
2015年:34本
2016年:18本

・松田宣浩
2015年:35本
2016年:27本

・山田哲人
2015年:38本
2016年:38本

・中田翔
2015年:30本
2016年:25本

・山川穂高
2018年:47本
2019年:43本

・岡本和真
2018年:33本
2019年:31本

・浅村栄斗
2018年:32本
2019年:33本

・丸佳浩
2018年:39本
2019年:27本

・村上宗隆
2019年:36本
2020年:28本

・杉本裕太郎
2021年:32本
2022年:???



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