コラム 2022.04.18. 17:30

楽天を優勝に導く使者となるか…「チーム12冠」西川遥輝のロケットスタート

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楽天・西川遥輝 (C) Kyodo News

首位決戦連勝に大きく貢献


 楽天の切り込み隊長・西川遥輝が絶好調だ。

 4月16日のソフトバンク戦では、1点ビハインドの9回に相手の守護神・森唯斗からバースデーアーチを放ってチームを逆転勝利に導くと、翌17日の同カードでは右翼スタンドへと豪快に放り込む初回先頭打者弾でチームに勢いをもたらす。




 西川のバットからは、その後も快音が鳴りやまない。

 3回に左安打を放ったあと、続く4回には左中間を破る2点適時二塁打でチームのリードを広げると、7回には右前への適時打をマーク。右へ左へと長短打を打ちわけ、5打数4安打、1本塁打・4打点の大暴れでチームの大勝に大きく貢献した。

 その活躍ぶりは、もちろん数字にも表れている。



 現在の西川の主な打撃成績は、打率.362・3本塁打・14打点・4盗塁。それぞれの数字のリーグ順位は、打率から順に2位・2位・1位・4位と堂々たる成績だ。1番打者でありながら打点トップというのも凄まじい。

 加えて、過去に2度の「四球王」となった西川らしく、ここまでの11四球もリーグ2位。日本ハム時代と変わらず出塁率も高く、その.475という数字もリーグトップである。


 さらに今季の西川が面白いのは、長打率も高いということ。

 昨季の西川が残した.318という長打率は、パ・リーグの規定打席到達者29人のうちワースト2位であった。ところが、今季のここまでの西川の長打率はなんと.638であり、2位・三森大貴(ソフトバンク)の.560を大きく引き離すダントツの数字だ。


あらゆる打撃指標でチームトップ


 もともと出塁率が高いうえに、今季は長打率も高い。両者を合わせた数値であり、得点との相関関係が非常に強いとされる指標「OPS」を見ても、西川の1.113という数字はこれまたリーグトップとなっている。

 今季のパ・リーグは、昨季のOPSランキングで上位だった吉田正尚(オリックス)や杉本裕太郎(オリックス)が不調であることのほか、柳田悠岐(ソフトバンク)や森友哉(西武)といったところが戦線離脱しているため、西川がOPSランキングでもトップに位置していると見る節もある。

 しかし、西川の「1.113」という数字は、昨季のOPSランキングにあてはめてみても吉田の「.992」をはるかにしのぐ1位に相当する。もちろん、本来は長距離打者ではない西川の場合、最終的なOPSはもう少し低い数字に落ち着くだろうと予想されるが、現時点でのOPSがリーグトップであることは紛れもない事実だ。

 もっといえば、主要な打撃指標以外も含めると、西川は「チーム12冠」である。

 先に挙げた「打率」「本塁打」「打点」「盗塁」「四球」「出塁率」「長打率」「OPS」のほか、「安打17」に「塁打数30」「得点14」「得点圏打率.500」はすべてチームトップというから驚きだ。


 コロナ禍による試合中止の影響を受け、他球団よりも消化した試合数が少ない中ではあるが、今季の楽天は13試合で10勝3敗。現在のところパ・リーグの首位に立っている。

 17日のソフトバンク戦での打線爆発もあり、チーム打率.241と62得点はいずれもリーグトップ。しかも、上述の通りライバルチームよりも試合数が少ないにも関わらず得点数がトップであることを考えると、ここまでの楽天打線の好調ぶりがうかがえる。


 その大きな要因のひとつに、西川を1番打者に固定できたことがあるのは間違いない。しかも、そんな選手と推定年俸8500万円で契約できたのだから、楽天にとっては本当に良い補強だったといえる。

 昨季はシーズン中盤まで首位争いを繰り広げながら、最終的には3位で終わった楽天。西川遥輝という新リードオフマンが、チームをリーグ優勝へと導く。


文=清家茂樹(せいけ・しげき)



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