コラム 2022.12.16. 07:44

MLB“60本塁打超え”翌年の成績は?歴代5人の達成者たちを振り返る

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ア・リーグ新記録の62本塁打を放ったヤンキースのジャッジ

リーグ新記録を樹立し大型契約


 今季、ア・リーグ新記録となる62本塁打を放ったアーロン・ジャッジ。先日ヤンキースと新たに9年総額3億6000万ドルの超大型契約を結び、来季はチームを2009年以来の世界一に導くことが至上命題となりそうだ。

 契約の大きさからも今季残した打率.311、62本、131打点に匹敵する成績が期待されるが、一体どんな数字を残してくれるのか。ジャッジ以前にシーズン60本塁打以上を記録した5人(計8回)の翌年の成績に焦点を当ててみた。


ジャッジに抜かれたレジェンド


▼ ベーブ・ルース
1927年 151試合 打率.356 60本 164打点
1928年 154試合 打率.323 54本 142打点

 脂が乗り切った32歳シーズンにメジャー史上初となる60本塁打の金字塔を打ち立てたルース。翌年には54本塁打を放ったが、主要成績はおおむねダウンしていた。その後は結局一度も50本塁打に乗ることはなく40歳のシーズンに現役を引退した。


▼ ロジャー・マリス
1961年 161試合 打率.269 61本 141打点
1962年 157試合 打率.256 33本 100打点

 1961年に26歳でルースの記録を塗り替えたマリスだったが、大先輩と同じく翌年は主要打撃成績3項目全てでダウン。特に本塁打の数は半分近くにまで減ってしまった。結局その後は一度も30本以上のシーズンはなく、33歳の若さで現役を引退した。


70本超えの男たちは…?


▼ マーク・マグワイア
1998年 155試合 打率.299 70本 147打点
1999年 153試合 打率.278 65本 147打点
2000年 89試合 打率.305 32本 73打点

▼ サミー・ソーサ
1998年 159試合 打率.308 66本 158打点
1999年 162試合 打率.288 63本 141打点
2000年 156試合 打率.320 50本 138打点
2001年 160試合 打率.328 64本 160打点
2002年 150試合 打率.288 49本 108打点

▼ バリー・ボンズ
2001年 153試合 打率.328、73本、137打点
2002年 143試合 打率.370、46本、110打点


 1998年に「ホームランチェイス」を繰り広げ、全米を熱狂の渦に巻き込んだのがマグワイアとソーサの2人だった。最終的にはそろってマリス超えを果たしたが、勝ち名乗りを受けたのは70本まで数字を伸ばしたマグワイアの方だった。

 2人は翌99年にも60本塁打超えを達成したが、マグワイアは故障もあって2000年には32本にまで激減。ソーサも2000年に50本塁打まで数字を落としたが、01年に再び64本塁打を放っている。

 そして、ボンズが01年に打ち立てたのが今もシーズン最多記録として輝く73本の金字塔。翌年は本塁打数こそ46本まで減ったが、これは相手チームがまともに勝負をしてくれなかったためだ。

 歴代1位の通算762本塁打も記録しているボンズだが、シーズン単位で見ると、50本の大台を超えたのは01年の1度だけだった。


新時代のアーチストに集まる熱視線


 このようにこれまで60本塁打以上を放った選手の翌年の成績を見ると、本塁打の数を伸ばした選手は皆無。ただしほとんどの選手が翌年もある程度の成績を維持しており、大きく成績を落としたのはマリスくらいといえるだろう。

 来年4月に31歳を迎えるジャッジには大型契約の重荷がその両肩にのしかかることになる。来季はともかく、トータルで見てその額に見合った成績を残すことはできるのか。答えは契約を満了する9年後に判明する。


▼ アーロン・ジャッジ
2021年 148試合 打率.287 39本 98打点
2022年 157試合 打率.311 62本 131打点


文=八木遊(やぎ・ゆう)

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