2021年にパイレーツが全体1位で指名したヘンリー・デービス

◆ 得したチーム、損したチーム

 日本時間7日、メジャーリーグ史上初となる『ドラフト・ロッタリー(抽選)』がカリフォルニア州サンディエゴで行われた。

 新しい労使協定により導入が決まったルールで、全体1位~6位のドラフト指名権を獲得するチームを抽選で決めようというもの。注目された来年の「全体1位指名権」はパイレーツが獲得した。

 従来のルールであれば、パイレーツは来年のドラフトで「全体3位指名」のはずだったため、早速ロッタリーの“恩恵”を受けた形に。このほかにはタイガースが6位から3位に、ツインズは13位から5位へと指名順を上げている。

 一方で、指名順を上げたチームがあるということは、逆に指名順を下げたチームもあるということ。

 今季の勝率がメジャーワーストで、本来は「全体1位指名権」を持っていたのがナショナルズ。こちらはロッタリーの結果を受け、来年のドラフトではパイレーツに次ぐ2番目に指名を行うこととなった。

 さらにアスレチックスも2位から6位へ、レッズも4位から7位へと変更。“損害”を被る形になっている。

◆ パイレーツは「全体1位指名回数」で史上最多に

 今季のポストシーズン進出を逃し、抽選に参加した18チームにとって、第1回の『ドラフト・ロッタリー』はまさに悲喜こもごもの結果となった。

 幸運を引き寄せたパイレーツだが、ドラフトで全体1位指名を行うのはチーム史上6度目。これはチーム別で見ると、メジャー30球団の中で最多の回数になる。

 1965年に戦力の均衡化を目的としてはじまったメジャーリーグのドラフト会議。これまで計58名の選手に“全体1位指名”の名誉を授けてきたが、チーム別の最多に並んでいたのはパイレーツのほかにメッツ、パドレス、アストロズという計4チームだった。

 特にパイレーツは2021年のドラフトでも捕手のヘンリー・デービスを全体1位で獲得しており、来年の1位選手とともに順調に育っていけば、数年後には優勝を狙えるチームになっているかもしれない。

 パイレーツのように全体1位指名権を何度も獲得してきたチームがある一方で、これまで一度も1位指名権を獲得したことがないチームというのもある。その数は8チームで、実は4分の1以上は全体1位指名未経験ということになる。

 ア・リーグではブルージェイズ、レッドソックス、ガーディアンズの3チーム。ナ・リーグではカージナルス、レッズ、ドジャース、ジャイアンツ、ロッキーズの5チーム。

 このうちレッドソックスとレッズ、ジャイアンツ、ロッキーズの4チームは今回のロッタリーに参加していた。初の1位指名権獲得のチャンスもあったが、今回は幸運を手繰り寄せることはできなかった。

 ただし、指名順で得をしたチームが成功を収めるという保証はなく、今回の順番の入れ替えによって“運命のいたずら”が引き起こされる可能性もゼロではない。今後の数年、十数年を見ていく必要があるだろう。

 まずはパイレーツがどんな選手を1位で指名してくるのか。来年のドラフトは7月にシアトルで開催される予定だ。

◆ MLBドラフト全体1位指名の回数ランキング
※来年度を含む

6回
パイレーツ

5回
メッツ
パドレス
アストロズ

4回
レイズ
マリナーズ

3回
オリオールズ
ツインズ

2回
ブレーブス
ダイヤモンドバックス
エンゼルス
ホワイトソックス
レンジャーズ
ヤンキース
フィリーズ
ナショナルズ

1回
アスレチックス
ロイヤルズ
カブス
マーリンズ
ブルワーズ

0回
ブルージェイズ
レッドソックス
ガーディアンズ
カージナルス
レッズ
ドジャース
ジャイアンツ
ロッキーズ

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊・プロフィール】
1976年、和歌山県出身。大学卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。日本にファンタジーベースボールを流行らせたいという構想を持ち続けている。

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この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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