大谷翔平

◆ 先発投手の目標にもなりやすい「2ケタ=10勝」

 ブルージェイズの菊池雄星が現地時間19日(日本時間20日)、敵地でのヤンキース戦で6回途中1失点と好投。メジャー5年目にして初の2ケタ勝利をマークした。

 これまではマリナーズに在籍していた2021年の7勝が自己最多だった左腕。今季はそれを早々と更新し、8月2日には9勝目を挙げていたが、そこから10勝目を挙げるまでには足踏みが続いた。

 約1カ月半かけて掴み取った区切りの白星には喜びと安堵を覚えたことだろう。

 MLBでシーズン2ケタ勝利を挙げた日本人投手は、菊池が16人目・45回目となる。今季も大谷翔平(エンゼルス/10勝)と千賀滉大(メッツ/12勝)がすでに10勝をクリアしている。

 先発投手にとって、ひとつの目標にもなりやすい区切りの“10勝”。そこで今回は過去にメジャーでプレーした日本人投手の「2ケタ勝利」にまつわる記録を振り返ってみたい。

◆ 個人の最多回数は7回、1シーズンの最多人数は4人

 日本人でシーズン2ケタ勝利を最も多く経験したのは、28年前にメジャー挑戦の道を切り開いた野茂英雄だ。その数はなんと7回にものぼる。

 移籍1年目の1995年から1997年までをドジャースで達成すると、1999年にはブリュワーズで、2001年はレッドソックスで、さらにドジャースに戻った2002年と2003年にも2ケタ勝利を達成している。

 なお、野茂に続くのは田中将大(現・楽天)で、ヤンキースに移籍した1年目の2014年から2019年まで6年連続で2ケタ勝利をマーク。この“6年連続”は日本人最長記録でもある。

 先述したように、これまで16人がのべ45回達成した2ケタ勝利だが、その中で最も勝ち星を伸ばしたのは2008年の松坂大輔だった。

 レッドソックス加入初年度から15勝を挙げる活躍を見せた怪物は、2年目も5月末まで8勝0敗という快進撃を見せる。最終的には18勝3敗と15個の貯金を作って見せ、野茂が3度記録した日本人投手のシーズン最多:16勝を更新した。

 ちなみに、15勝の壁を破ったのは野茂と松坂のほか、黒田博樹とダルビッシュ有、岩隈久志、前田健太に大谷翔平と計7人いる。

 また、同一シーズン内における達成人数は2014年の4人が最多。この年は岩隈が15勝、田中が13勝、黒田11勝にダルビッシュが10勝だった。

 今季を含め、“3人”が達成したシーズンは過去に何度かあるものの、その壁を破って“4人”に達したのは2014年の一度だけとなっている。

◆ 最年長は39歳、最年少は25歳

 個人のプロフィールにも目を向けてみると、日本人投手として最年長での2ケタ勝利達成は2014年の黒田となる。この時は39歳で11勝(9敗)を記録した。(※年齢はそのシーズンの6月30日時点)

 33歳でメジャーデビューを果たし、7シーズンで79勝を挙げるなど安定した働きを見せた右腕。なお、最年長の2ケタ勝利どころか39歳で白星を挙げた日本人投手は黒田以外におらず、そもそも39歳のシーズンにメジャーで先発登板をしたのも黒田が唯一である。

 反対に最年少での2ケタ勝利と言えば、2013年のダルビッシュ有。レンジャーズ加入初年度の2013年、16勝(9敗)をマークしたのは25歳のシーズンだった。

 若くして海を渡った大谷にはこれを更新するチャンスがあったが、ケガなどもあって初の2ケタ到達は27歳のシーズンのことだった。

 そして最後に触れておきたいのが、2000年にエンゼルスで10勝(5敗9セーブ)を挙げた長谷川滋利だ。

 そのシーズンは66試合に登板したが、これはすべて救援での数字。一度も先発登板がないのに2ケタ勝利を達成した日本人投手は、後にも先にも長谷川だけである。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

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この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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