メジャーリーグの2024年シーズンは、一足早く韓国で開幕を迎えた。本企画では、ア・ナ両リーグの全6地区の展望とともに順位予想も行いたい。まずは韓国シリーズで対戦したドジャースとパドレスが所属するナ・リーグ西地区からだ。
【2023・NL西地区順位表】
1位 ドジャース(100勝62敗)
2位 Dバックス(84勝78敗)
3位 パドレス(82勝80敗)
4位 ジャイアンツ(79勝83敗)
5位 ロッキーズ(59勝103敗)
▼ 予想1位:ロサンゼルス・ドジャース
2013年以降の直近11シーズンで実に10度の地区優勝を果たしているメジャー屈指の強豪。ただしワールドシリーズを制したのはコロナ禍で60試合制だった2020年のみだ。今季は大谷翔平と山本由伸の日本人選手2人が加入。世界一に最も近い存在としてシーズンを迎える。
ムーキー・ベッツ、大谷、フレディ・フリーマンと続く上位打線は相手チームにとって大きな脅威となるだろう。4番以降にも強打者が並ぶが、上位3人に比べるとややパンチ不足の印象がある。それだけに4番を打つ打者の出来がカギとなりそうだ。
投手陣は山本がエース候補。タイラー・グラスノーとジェームズ・パクストンの新戦力2人は、2桁勝利が計算できる。昨季はマイナーで1試合の登板に留まったウォーカー・ビューラーがトミージョン手術から完全復活するようなら、2位に大差をつけて独走することになりそうだ。
▼ 予想2位:アリゾナ・ダイヤモンドバックス
昨季はポストシーズンに滑り込みで出場すると、次々と強敵をなぎ倒してチーム史上2度目のリーグ制覇を飾った。ワールドシリーズではレンジャーズ相手に完敗を喫したが、オフに積極的な補強を行い、2年連続のポストシーズン出場を見据える。
快進撃の原動力となったコービン・キャロルが今季もチームを引っ張る。カギは新戦力のジョク・ピーダーソン。昨季は不調に陥ったが、オールスターに選出された2年前の打棒を取り戻せば30本塁打、100打点も視野に入る。
昨季17勝を挙げたザック・ギャレンが大黒柱としてサイヤング賞3位の実力を発揮できるかどうか。左腕エデュアルド・ロドリゲスの加入は大きいが、ブルペン陣には不安が残る。開幕前、もしくはシーズン中の補強が必要になってくるだろう。
▼ 予想3位:サンフランシスコ・ジャイアンツ
2021年に107勝をマークしたが、直近の7シーズンで勝ち越したのはその年だけ。状況打開を図るべく、名将ボブ・メルビン監督を招聘した。まずは若手の育成に舵を切りつつ、3年ぶりに勝ち越して来季以降に繋げたい。
韓国KBOで通算.340の高打率を残したイ・ジョンフと大型契約を結んだ。他に昨季マーリンズで36本塁打を放ったホルヘ・ソレアも加わったことで、昨季リーグワースト2位だった得点力が上向くことは間違いないだろう。
昨季のサイヤング賞左腕、ブレーク・スネルが加入したのは大きい。他に3年連続2桁勝利のローガン・ウェブは計算できるが、3番手以下は層が薄い。先発で起用する見込みのジョーダン・ヒックスがローテーションに定着できるようなら、ワイルドカード争いには加わってきそうだ。
▼ 予想4位:サンディエゴ・パドレス
昨季は82勝を挙げて何とか勝ち越しに成功したが、ポストシーズン進出を逃した。オフにはフアン・ソトやブレーク・スネルといったオールスター級が次々と流出。戦略ダウンは免れない状況に陥っている。
ソトが抜けたものの、フェルナンド・タティスJr.とマニー・マチャドは健在。この2人が自己ベストに近い数字を残せるようなら、ポストシーズン争いに絡む可能性はありそう。逆にいえば、どちらか1人でも不調に陥るようなら、勝率5割は厳しいかもしれない。
目立った補強のなかった打撃陣に対して、投手陣はソトとのトレードでマイケル・キングとランディ・バスケス、ワンディ・ペラルタらが加わった。またNPBで通算236セーブの松井裕樹がダルビッシュ有と共闘する。メジャー球にうまく対応できれば、守護神として君臨してもおかしくない。
▼ 予想5位:コロラド・ロッキーズ
昨季の59勝103敗(勝率.364)はリーグワーストかつチーム歴代ワースト勝率だった。投打ともに大きな補強も特になく、100敗を回避できるかどうかが一つの目標となるかもしれない。
打者天国のデンバーを本拠地に置きながら昨季の得点数はリーグ9位。本塁打数に至ってはリーグワースト3位だった。昨季不振に陥ったブレンダン・ロジャーズあたりが大きく数字を伸ばさない限り今季も低迷は免れそうもない。
2年連続で防御率5点台の投手陣に新たに加わったのは、2年前にガーディアンズで15勝したキャル・クワントリル。昨季は4勝に終わったが、ポテンシャルは高いだけにエースとしての働きに期待したい。
ドジャースの地区3連覇が濃厚。大谷はメジャー7年目でようやくポストシーズンを経験することになるだろう。ダイヤモンドバックス、ジャイアンツ、パドレスの3チームによる2位争い(ワイルドカード争い)が熾烈を極めそうだ。
【2023・NL西地区順位表】
1位 ドジャース(100勝62敗)
4位 ジャイアンツ(79勝83敗)
5位 ロッキーズ(59勝103敗)
▼ 予想1位:ロサンゼルス・ドジャース
2013年以降の直近11シーズンで実に10度の地区優勝を果たしているメジャー屈指の強豪。ただしワールドシリーズを制したのはコロナ禍で60試合制だった2020年のみだ。今季は大谷翔平と山本由伸の日本人選手2人が加入。世界一に最も近い存在としてシーズンを迎える。
ムーキー・ベッツ、大谷、フレディ・フリーマンと続く上位打線は相手チームにとって大きな脅威となるだろう。4番以降にも強打者が並ぶが、上位3人に比べるとややパンチ不足の印象がある。それだけに4番を打つ打者の出来がカギとなりそうだ。
投手陣は山本がエース候補。タイラー・グラスノーとジェームズ・パクストンの新戦力2人は、2桁勝利が計算できる。昨季はマイナーで1試合の登板に留まったウォーカー・ビューラーがトミージョン手術から完全復活するようなら、2位に大差をつけて独走することになりそうだ。
▼ 予想2位:アリゾナ・ダイヤモンドバックス
昨季はポストシーズンに滑り込みで出場すると、次々と強敵をなぎ倒してチーム史上2度目のリーグ制覇を飾った。ワールドシリーズではレンジャーズ相手に完敗を喫したが、オフに積極的な補強を行い、2年連続のポストシーズン出場を見据える。
快進撃の原動力となったコービン・キャロルが今季もチームを引っ張る。カギは新戦力のジョク・ピーダーソン。昨季は不調に陥ったが、オールスターに選出された2年前の打棒を取り戻せば30本塁打、100打点も視野に入る。
昨季17勝を挙げたザック・ギャレンが大黒柱としてサイヤング賞3位の実力を発揮できるかどうか。左腕エデュアルド・ロドリゲスの加入は大きいが、ブルペン陣には不安が残る。開幕前、もしくはシーズン中の補強が必要になってくるだろう。
▼ 予想3位:サンフランシスコ・ジャイアンツ
2021年に107勝をマークしたが、直近の7シーズンで勝ち越したのはその年だけ。状況打開を図るべく、名将ボブ・メルビン監督を招聘した。まずは若手の育成に舵を切りつつ、3年ぶりに勝ち越して来季以降に繋げたい。
韓国KBOで通算.340の高打率を残したイ・ジョンフと大型契約を結んだ。他に昨季マーリンズで36本塁打を放ったホルヘ・ソレアも加わったことで、昨季リーグワースト2位だった得点力が上向くことは間違いないだろう。
昨季のサイヤング賞左腕、ブレーク・スネルが加入したのは大きい。他に3年連続2桁勝利のローガン・ウェブは計算できるが、3番手以下は層が薄い。先発で起用する見込みのジョーダン・ヒックスがローテーションに定着できるようなら、ワイルドカード争いには加わってきそうだ。
▼ 予想4位:サンディエゴ・パドレス
昨季は82勝を挙げて何とか勝ち越しに成功したが、ポストシーズン進出を逃した。オフにはフアン・ソトやブレーク・スネルといったオールスター級が次々と流出。戦略ダウンは免れない状況に陥っている。
ソトが抜けたものの、フェルナンド・タティスJr.とマニー・マチャドは健在。この2人が自己ベストに近い数字を残せるようなら、ポストシーズン争いに絡む可能性はありそう。逆にいえば、どちらか1人でも不調に陥るようなら、勝率5割は厳しいかもしれない。
目立った補強のなかった打撃陣に対して、投手陣はソトとのトレードでマイケル・キングとランディ・バスケス、ワンディ・ペラルタらが加わった。またNPBで通算236セーブの松井裕樹がダルビッシュ有と共闘する。メジャー球にうまく対応できれば、守護神として君臨してもおかしくない。
▼ 予想5位:コロラド・ロッキーズ
昨季の59勝103敗(勝率.364)はリーグワーストかつチーム歴代ワースト勝率だった。投打ともに大きな補強も特になく、100敗を回避できるかどうかが一つの目標となるかもしれない。
打者天国のデンバーを本拠地に置きながら昨季の得点数はリーグ9位。本塁打数に至ってはリーグワースト3位だった。昨季不振に陥ったブレンダン・ロジャーズあたりが大きく数字を伸ばさない限り今季も低迷は免れそうもない。
2年連続で防御率5点台の投手陣に新たに加わったのは、2年前にガーディアンズで15勝したキャル・クワントリル。昨季は4勝に終わったが、ポテンシャルは高いだけにエースとしての働きに期待したい。
まとめ
ドジャースの地区3連覇が濃厚。大谷はメジャー7年目でようやくポストシーズンを経験することになるだろう。ダイヤモンドバックス、ジャイアンツ、パドレスの3チームによる2位争い(ワイルドカード争い)が熾烈を極めそうだ。