ニュース 2018.08.21. 13:47

【少年野球指導者のひとり言】結果を自責で捉える

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先週の試合では投打が噛み合って快勝したチームの2回戦が行われました。
結果は「大敗」。頼みのエースの調子が上がらず、不本意な結果となってしまいました。

私はベンチに入り試合前からその投手を診ていたので、「今日は調子が悪い」ということ、そして調子が上がらない原因は何か?も把握していました。でも修正できなかった。修正するのは本人ですが、長く寄り添ってきた私にも責任があると思います。

「どうすれば今日の大乱調を回避できたのだろう・・・。」
「指導者として自分に何ができただろう・・・。」

その投手の特徴や癖、当日の不調をもたらした原因を踏まえて翌日の練習では今までやったことのない練習メニューを課しました。その結果は。。。

調子が戻りました。
捕手からも「昨日と全然ボールが違う」という言葉も。

しかし、「これを何故昨日の時点で指導できなかったのか?」という反省が自分自身に残りました。プレーするのは選手本人です。調子が悪くても自分で立て直さなければなりません。しかし「立て直しの方法」に関する私の指導が不十分だったということだと思います。これは私自身が反省しなければなりません。

原因を他人に求めることは簡単です。当座の責任は回避できるかも知れません。しかし他人のコントロール下にある限り、問題は自力では解決できないとも言えます。だったら問題を自責で考え、自らコントロール可能なものと捉えて問題解決に対して主体的に取り組むべきだと思います。

彼はきっと今日の練習を通じて、「立て直し方」を1つ学んでくれたと思います。

そして私も「指導する選手の立て直し方」を学びました。そして今後、同じ状況に陥った選手に遭遇した時、この経験を生かして立て直しのアドバイスを効果的に行うことが、不調の中で苦しみながら投げた彼の苦労を生かすことになるのだと思います。

指導者をやっていると良いことも悪いことも起こります。
でもその全てを「糧」として生かしていくことが、選手と私の成長に繋がるのだと思います。

転んでもただでは起きない。

挫折を乗り越えるにはそんな気持ちが必要じゃないか?と思います。


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著者プロフィール

著者:廣川寿(ひろかわひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


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