ニュース 2018.10.05. 08:16

【少年野球トレーニング】野球に必要なフットワークを鍛える

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意識しなくても同じ動作が行えるように繰り返し練習!

一番わかりやすいのが内野手の守備です。
打球がとんでくるときには、打球を正面で捕球できるように足を細かく動かしてポジションを確保し、そこから送球動作へと移っていくのですが、このときにボールを右側から見るようにポジションをとらないと、捕球後の送球動作をスムーズに行うことができません。
外野手の守備においても打球を追うときの走り方から捕球、スローイングに至るまでなるべく素早く動作をつなげるためには、切り返し動作などのフットワークが大切になってきます。
野球はただ単に走るだけではなく、状況にあわせて加速や減速を行ったり、一度止まって再度動き出したりといったコンビネーションを伴うものなのです。

練習前のウォームアップなどにおいては「体を温める」という目的とともに、野球に必要なフットワークを鍛える要素も取り入れるようにすると良いでしょう。
具体的にはダッシュを繰り返すだけではなく、合図によって途中で止まってみたり、バック走から切りかえして前方へのダッシュを行ったりというアレンジを入れてみると良いと思います。
途中で止まる動作は筋力的にもかなり負担がかかるので、選手の体力レベルを考慮しながら行うようにしましょう(膝に不安のある選手はムリをしないようにしましょう)。

また足の細やかな運びを再現するために、ラダーやコーンなど用具を使ってトレーニングをすることがあるかもしれません。
このときは足の運びに気をとられすぎて顔が下を向いてしまわないように注意しましょう。
下を向いているのはボールを見ないでプレーしていることと同じです。
顔を上げた状態を維持し、足元を見ないで細かい動きができるようにトレーニングを行いましょう。
フットワークを鍛えるためには意識しなくても同じ動作が行えるように繰り返し練習することが必要です。
体が疲労していないフレッシュな状態(練習の始め頃など)で行うようにしましょう。

守備ではどちらに打球がとんでも対応できるようにフットワークを鍛えたい

著者プロフィール

アスレティックトレーナーの西村典子さん
アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS、 NSCA-CPT。東海大学スポーツ教育センター所属。高校、大学など学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。

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