ニュース 2018.10.30. 17:43

【相陽中】内藤先生が部員たちに望む「リーダー性」と「自立」


――内藤先生は、中学校の指導者になって15年目。まだまだ若い部類に入りますが、中学生の気質の変化は感じますか。

内藤 感じますね。私自身も指導方法を変えています。以前は、精神的に追い込みすぎてしまい、子どもの力を発揮させてあげられなかったこともありました。

――今はどう変えているのでしょうか。
内藤 たとえば、チャンスで凡退したときに、「お前のせいで負けたんだよ!」と厳しく言っていたときもありました。それが、今は「ここで打てるような選手になってほしい。それがチームの勝利につながる」と、期待を伝えるようにしています。へこますことよりも、「周りが期待してくれている」と感じることのほうが、練習のモチベーションにつながるように思います。

――特に、今の子どもたちはそうかもしれませんね。
内藤 試合を勝ち上がっていくには、我慢や忍耐も必要だと思いますが、今の子どもたちはそれだけでは厳しい。苦しい場面が来たときに、鼻歌でも歌って、ピンチを楽しく乗り越えられる前向きな心が必要です。物事をプラスにとらえて、逆境を乗りこえてほしいですね。



――内藤先生自身が、それを実践しているように思います。
内藤 何をするにしても、楽しむ心がないと、どこかで限界がきてしまいます。その姿勢を、指導者である大人が子どもたちに見せてあげなければいけない。全国にはたくさんの指導者がいらっしゃいますが、野球を楽しむ心は誰にも負けていない自信があります。その心を大事にしたうえで、日本一になることが、最終的な目標です。

――やっぱり、勝負事である以上、勝ちたいですよね。
内藤 勝ちたいです。それは、目標に向かって本気で努力を続けたら、結果が出ることを、部活動を通じて教えてあげたいから。こうした成功体験は、これからの人生にもきっと生きていくはずです。


内藤先生、ありがとうございました!
(取材・文、写真:大利実)

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