先日、ボーイズリーグの指導者講習会に参加しました。外部講師の講演を拝聴する、まぁよくある講習会スタイルではありますが、講師の方がちょっと面白い話をされていました。
競技にルールが設けられるのはなぜか?
これには3つの理由があるそうです。
(1)競技中の暴力をなくす
(2)対戦チーム間の公平性を保つ
(3)難易度を高めて競技を面白くする
特に(3)は目から鱗でした。
これまで私は特に(2)の観点で「ルール遵守」を選手に訴えてきました。「ルールを守らずに結果を得ようとするのは卑怯だ!」と。
ルールを守らないのは自ら野球をつまらなくする行為であり、指導する側は野球の面白さを伝えるためにもルール遵守を訴えなければならないのだと痛感しました。
確かにそうだ。四球があるから投手は制球力を磨き、三振があるから打者はミート力を磨く。進塁義務があるから走塁が磨かれるシーンもある。
同時にルールはルールとして教えるだけでなく、「このルールはなぜ設けられているのか?」という意味も一緒に教えなければ野球の楽しさは伝わらないのではないか? と思いました。
野球界では『球数制限』がかつてないくらいに盛り上がっています。野球は比較的ルール変更が少ない競技だと言われていますが、仮に全体で導入されれば恐らく過去100年くらいで最大のルール変更だと思います。
球数制限は上の(1)〜(3)のどれ?
投手から見れば(3)だと思いますが、打者から見れば投手はよりストライクゾーンで勝負してくると予想されるので難易度は下がると予想されます。(2)の観点が損なわれるとも言えます。打者側も「低反発バットの導入」「ストライクゾーンの拡大」などとセットで行わなければ結局は(3)の観点が損なわれるのではないか?とも思います。
競技が進化していくためにもルール変更は必要だと思います。『球数制限』に反対しているわけでもありません。しかし「公平性」「難易度を高めて競技の魅力を増す」という観点で、野球関係者は更なる努力が必要だとも感じました。
Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」
https://www.facebook.com/baseball.knowledge
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。
競技にルールが設けられるのはなぜか?
これには3つの理由があるそうです。
(1)競技中の暴力をなくす
(2)対戦チーム間の公平性を保つ
(3)難易度を高めて競技を面白くする
特に(3)は目から鱗でした。
これまで私は特に(2)の観点で「ルール遵守」を選手に訴えてきました。「ルールを守らずに結果を得ようとするのは卑怯だ!」と。
ルールを守らないのは自ら野球をつまらなくする行為であり、指導する側は野球の面白さを伝えるためにもルール遵守を訴えなければならないのだと痛感しました。
確かにそうだ。四球があるから投手は制球力を磨き、三振があるから打者はミート力を磨く。進塁義務があるから走塁が磨かれるシーンもある。
同時にルールはルールとして教えるだけでなく、「このルールはなぜ設けられているのか?」という意味も一緒に教えなければ野球の楽しさは伝わらないのではないか? と思いました。
野球界では『球数制限』がかつてないくらいに盛り上がっています。野球は比較的ルール変更が少ない競技だと言われていますが、仮に全体で導入されれば恐らく過去100年くらいで最大のルール変更だと思います。
球数制限は上の(1)〜(3)のどれ?
投手から見れば(3)だと思いますが、打者から見れば投手はよりストライクゾーンで勝負してくると予想されるので難易度は下がると予想されます。(2)の観点が損なわれるとも言えます。打者側も「低反発バットの導入」「ストライクゾーンの拡大」などとセットで行わなければ結局は(3)の観点が損なわれるのではないか?とも思います。
競技が進化していくためにもルール変更は必要だと思います。『球数制限』に反対しているわけでもありません。しかし「公平性」「難易度を高めて競技の魅力を増す」という観点で、野球関係者は更なる努力が必要だとも感じました。
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著者プロフィール
著者:廣川寿(ひろかわひさし)愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。