後半追い上げながらも、序盤の失点が響いたベイスターズ。筒香嘉智と度会隆輝がともに一発を含む猛打賞と気を吐いたが、4番の牧秀悟が深刻な状況に陥っている。
この日も初回の同点のチャンスにセンターフライに打ち取られると、4回の先頭ではセカンドフライに倒れる。6回には2死からレフトフライ、8回にもスライダーを引っ掛けサードゴロと、山﨑福也の前に自分のバッティングをさせてもらえなかった。
これで交流戦が始まってから5戦でわずか1安打。20打席ノーヒットでリーグ戦で.305あった打率も.281まで急降下となってしまった。
試合後三浦監督も「交流戦の1打席目に打ってから、ちょっとその後苦しんでいますね」と現状を理解。
そのうえで「チームとして戦っている中で、キャプテンとして牧は本当に責任感を感じながら毎日状態を上げようとやってくれています。コーチや周りからもいろいろなアドバイスをしながら、いい状態に戻そうとみんな思っていますよ」と復調を期待した。
さらに「1年中絶好調ってことはまずないですからね。誰かが調子が悪いときにカバーするということも必要」とワンチームを強調した。
カバーという意味では「試合で結果を出せいているということは非常にいいこと。明るい材料だと思います」と筒香の復調は心強いが、やはり中心の牧の打棒は打線に勢いをもたらす重要なファクター。一日でも早く、本来の姿を取り戻してもらいたいところだ。
取材・文・写真:萩原孝弘