阪神の佐藤輝明が昨季シーズン40本塁打を放ち、球団では1986年のバース氏以来となる本塁打王のタイトルを獲得した。“左打者”でシーズン40本塁打となると、球団では05年に40本塁打を放った金本知憲氏以来の快挙だった。
21世紀に入ってから金本氏、10年のブラゼル氏、佐藤輝といった“左打者”がシーズン40本塁打以上はなっているが、右打者はというとシーズン40本塁打以上放ったのは76年にブリーデン氏が40本塁打を放ったのを最後に出ていない。
近年のプロ野球ではシーズン30本塁打以上は放つのが難しくなってきており、昨季30本塁打以上放ったのは両リーグの本塁打王となった佐藤とレイエス(日本ハム)の2人だけ。では、21世紀以降、阪神の右打者でシーズン30本塁打以上放った選手を見てみると、18年ぶりにリーグ優勝に貢献した03年のアリアスが放った38本塁打が、21世紀以降の球団の右打者ではシーズン最多本塁打。05年に今岡誠氏が29本、10年に城島健司氏が28本、大山悠輔が20年に28本放ったが、30本塁打の壁を破ることができなかった。
ここ数年のドラフトにより、20年に28本塁打を放った大山をはじめ、長打の打てる“右打者”が増えてきた。今季プロ4年目を迎える森下翔太は、1年目の23年が10本塁打、2年目が16本塁打、3年目の昨季が23本塁打と毎年右肩上がりに本塁打を増やしている。近い将来、シーズン30本塁打も夢ではない。
甲子園は球場が広いことに加え、独特な風もある。昨季本塁打王に輝いた佐藤は甲子園で11本塁打だったが、そのほかの球場で29本放った。甲子園だけでなく、他球場で本塁打を量産できれば、本塁打数を伸ばせることを証明した。今季は広かったバンテリンドームにホームランウイングが設置され、球場が狭くなる。佐藤輝の2年連続本塁打王、森下のシーズン30本塁打にも期待が持てそうだ。