昨季は若月が最多出場
昨季最下位に終わったオリックス。リーグワーストのチーム防御率4.18に終わった投手陣の立て直しが急務だが、その投手陣をリードする捕手の固定も重要になっている。昨季、捕手の最多出場は84試合の若月健矢。捕手で100試合以上出場した選手は、現れなかった。
最近10年間のオリックスの捕手最多出場選手を振り返ると、日高剛、鈴木郁洋、伊藤光と3年に1回のペースで最多出場選手が変わっている。07年から3年連続でチーム最多出場の日高は2度(07、08年)100試合以上に出場。08年は球団初のクライマックスシリーズ進出に大きく貢献した。
10年と11年は鈴木郁洋が最多出場選手となったが、100試合に届かず。鈴木、伊藤光らが交互にマスクを被ったこの年は、伊藤がチーム最多の66試合に出場。伊藤は13年から3年連続で100試合に出場し、14年はエース・金子千尋と最優秀バッテリー賞を受賞した。また、13年の台湾遠征、14年の日米野球、15年の欧州代表との親善試合で、日本代表に選出。球界を代表する選手に成長していたが、15年以降はリード面に課題を抱え出場機会が減少。16年は3年目の若月がチーム最多出場選手だった。
今季は伊藤がキャンプで一塁、三塁に挑戦していることを考えると、若月が中心に出場することが予想される。オリックスの捕手、最多出場選手が誰になるか注目だ。
最近10年間の捕手
07年 日高 剛(107試合)
08年 日高 剛(129試合)
09年 日高 剛(87試合)
10年 鈴木郁洋(86試合)
11年 鈴木郁洋(89試合)
12年 伊藤 光(66試合)
13年 伊藤 光(137試合)
14年 伊藤 光(136試合)
15年 伊藤 光(100試合)
16年 若月健矢(84試合)
※()は捕手での出場試合数